東京都は3日、豊洲市場用地での空気測定調査及び地下水質調査の結果を公表しました。これは3か月ごとに公表しており、12月、1月2月の3か月の状況が明らかになりました。
地下水の調査では、12月にベンゼンは環境基準の130倍が検出され、1月は120倍、2月は110倍が検出されました。
地下水の調査は、これまでの調査で濃度が高い箇所等から選定し46箇所で調査していますが、39箇所で高濃度汚染物質が検出されています。環境基準では、出てはならないとなっている猛毒のシアンもすべての街区から検出されています。
専門家会議は「濃度が上昇傾向を示した地点や低下傾向を示した地点も存在しているが、全体的に見れば、大きな汚染状況が変化した傾向は確認できない」「地下水管理システムにより目標管理水位(AP+1.8m)まで地下水位の低下を図っている途中であり、揚水井戸からの地下水揚水や地下ピット部の釜場からの地下水排水により地下水の流れが生じていることの影響が続いている可能性が高いと考えられる」と相変わらずの評価をしています。
専門家会議は、大きな変化はないといいますが、ベンゼンは環境基準の130倍も検出されているのです。今後も追加対策によって、地下水が動いていきますから、今後も高濃度が続くということになります。こんな状況で、豊洲市場は安全とは言えません。地下水で魚を洗わないといっても、ベンゼンは気化して建物下の空洞にコンクリートを打設する追加対策工事を行ってもヒビから上昇してきます。
もう一度、立ち止まって検討すべきです。豊洲市場への移転は絶対に許すわけにいきません!