学校給食、「食物アレルギー対策」について都の栄養士配置基準の拡充を求め文書質問 | 尾崎あや子オフィシャルブログ「東へ!西へ!尾崎あや子の活動報告」Powered by Ameba

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都議会は13日に閉会しました。前日・12日は私の誕生日でした。東大和市南街の事務所のKさんからチョコレートをいただきました。

今日は、いただいたチョコレートを食べながらニュース「こんにちは 尾崎あや子です」2014年新年号をつくりました。

           誕生日プレゼントにいただいたチョコレート

新年号のニュースにも掲載しますが、第4回定例会に「学校給食の食物エネルギー対策について」文書質問を行い、都の栄養士配置基準の拡充と特別支援学校の給食の拡充を求めました。

文書質問を紹介します。

尾崎あや子(北多摩1区選出)

1、学校給食の食物アレルギー対策について

 私の住んでいる東大和市で9月、学校給食アレルギー事故がありました。適切な対応によって、幸いに命に係わる事故に至らず安心しましたが、調布市においては、死亡事故も起きており、学校給食における食物アレルギー対策は、子どもの命にかかわる重大な問題と考えます。
 教育庁は7月25日に「学校におけるアレルギー疾患対策について」という文書を発表しています。起きてからの対応は命にかかわるので迅速で正確な対応が求められると考えますが、同時に、食物アレルギーが起きないようにすることが大切だと考えます。
 この中の「別紙3」に「学校給食における食物アレルギー対応役割分担表(例示)」という文書があります。これは「自校調理方式、栄養教諭・学校栄養職員が配置されているという標準的なパターン」とのことです。全部で17の段階が例示される中で、栄養士は13段階で主な役割を担う一員となっています。保護者に申請の提出を依頼する段階と教育委員会が対応を把握する段階を除くすべての段階で主な役割を栄養士が担います。個別面談、面談調書作成、対応委員会の設置・開催。とりわけ、最終調整と実際の対応の段階では、ほぼ栄養士が全責任を負っていくことになります。養護教諭が9段階ですから、13段階を担う栄養士のアレルギー事故予防における役割は極めて重いと思います。

Q1、栄養士の役割は重要だと思いますが、認識をうかがいます。

Q2、食物アレルギー対策の強化は重要ですが、栄養士の責任と負担はこれまで以上に重くなると思います。どう認識していますか。

 私の地元・東大和市の給食はセンター方式ですが、栄養士がアレルギー対策に重要な役割を担っていることは、自校方式の場合と同じです。市ではこのたび、これまで2ヶ所だった給食調理センターを、新給食センター1ヶ所に統合することになりました。
 東京都の栄養士の配置基準は、東大和市の「新給食センター」での栄養士は3人です。現在、2カ所の給食センターで2人ずつ計4人配置されていますから、市全体の給食の食数、アレルギー対応の必要な食数も変わらないにもかかわらず栄養士が減らされることになります。市もアレルギー除去食などの本格的対応が始まるなかで、役割を担う栄養士をこのまま減らし、重大な事故が起きることがあってはなりません。他市では、死亡事故さえ起きていることからも、万全の体制で対応することが必要で、栄養士など関係者からも「減らさないでほしい」と要望が寄せられています。

Q3、食物アレルギーへの対応をしっかり行なうためにも、東京都教育委員会として栄養士配置基準を変えて増員すべきだと考えますが、いかがですか。

 食物アレルギーは、今後も増加すると言われています。東京都の栄養士配置基準の充実を強く求めるものです。

2、特別支援学校の給食について

 障害児にとって障害の状態に合った給食は、噛む力や舌の動き、むせない飲み込み方などの摂食機能を発達させるとともに、食べてみようかなという意欲を育て、食べる楽しさを味わうことができるなど、学習の上で大変重要な意味をもっています。逆に、合わない給食は、のどに詰まるなど命を危険にさらすことさえあります。
 都立肢体不自由特別支援学校では、普通食のほかに普通食の再調理、初期、中期、後期の3種類の形態食などが調理され、子どもの障害や発達段階に応じた給食が提供されています。重複障害の子どもの増加などにともない、知的障害など他の障害種の特別支援学校でも形態食などが提供されるようになっていますが、学校によりばらつきがあるのが実情です。
 私たちが相談をうけたあるお子さんの通う知的障害特別支援学校は、普通食とペースト状の初期食の2種類しかなく、そのお子さんは普通食は厳しいので初期食を選んだそうです。しかし本当はもっと普通食に近いものを食べられる、後期食くらいのものを食べさせたいとのことでした。その学校には他にも、合う給食がないためお弁当持参のお子さんがいるとのことでした。

Q1、知的障害特別支援学校などでの形態食の提供の必要性について、認識をうかがいます。

Q2、どの障害種の特別支援学校でも、その子に適した形態の給食が提供できるよう、都教育委員会として条件を整えていただきたいと思いますが、いかがですか。

 何種類もの給食に対応できない理由として、施設設備の問題があると聞いています。形態食は普通食とは別の調理が必要になるので、別のスペースや設備がないと難しいというのです。

Q3、各学校の調理施設設備の状況を把握し、計画的に改善にとりくむことを求めます。特に大規模な改修などが必要なく、調理器具を整えれば提供可能などの場合は、すぐに対応していただくことを要望します。

 栄養職員や調理員の研修なども重要です。特別支援学校の形態食は、学校現場の栄養職員と調理員が試行錯誤を重ねてつくり上げたもので、病院の食事や介護食とは異なります。したがってそのノウハウを栄養職員や調理員が身につけ、どの学校でもきめ細かく対応できるようにするためには、都教育委員会自身の取り組みが重要なのです。

Q4、栄養職員や調理員などを対象にした実習や研修の充実は大切だと思いますが、いかがですか。

Q5、肢体不自由と知的障害の大規模併置校や寄宿舎のある学校などは、食の安全の確保などのため、かねてから栄養教諭や栄養職員を複数配置してほしいとの要望が、教員や保護者などから上がっています。ベテランの栄養職員と特別支援学校の経験の浅い職員を組み合わせた複数配置は、特別支援学校の給食のノウハウを継承発展させていく観点からも効果があると思いますが、いかがですか。

 発達段階に合った給食は、その子どもの成長を保障するために大切なものです。ぜひ前向きに検討をお願いいたします。

以 上