ルルドの奇跡 観劇 | かけ流しのブログ

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日常の出来事を思うまま綴っています。舞台観劇の感想や時事問題に対する呟きが多いです。あと、一人カラオケにも行きます。

以前から推しメンにしている、ミュージカル女優の水野貴以ちゃんが主演の「ルルドの奇跡」がこのたび上演されたので観に行ってきました。貴以ちゃん出演の舞台は、なかなか行けていませんでした。

 

このルルドの奇跡は実話に基づいたお話のようですが、私は知らなかったので、ネットで簡単に概要を予習していました。本日、舞台のカタログの解説を読み、実際の演技を観てようやく立体化しました。

 

これは19世紀のフランスの話で、人々の生活にはキリスト教が根付いていました。家庭では食事の前にお祈りをする習慣があります。クリスチャンは、今でも毎日食事の前にお祈りをしていると思います。

 

私は生粋の仏教徒ですが、若いころ新興宗教に洗脳されたとき、キリスト教の牧師に救済され、その時教会で牧師の説法を聴く機会を得たり、お祈りの仕方を少し教わった経験があります。

 

主人公のベルナデットですが、聖母マリアから不思議な力を授かったということです。また、「あなたはこの世では幸せになりませんが、次の世での幸せを約束しましょう」と言われたとのこと。

 

ちょっと宗教色の強い話をしますが、人は死ぬと無になるのか輪廻転生するのかで、その人の現世での生き方に違いが出てきます。クリスチャンは、死んでもまた生まれ変わることが出来ると言うのです。

 

私は過去に何度も新興宗教に洗脳され、もがき苦しみ真理を見出しました。ですから、洗脳の怖さは人一倍知っているつもりです。どんな人も、悪意で仕掛けられれば洗脳すると思います。

 

あと、人の価値観はいろいろあると思いますが、私は「信仰心」こそが一番大事だと思っています。信仰心は自分の生き方そのものだと思うからです。お金や名声では得られない貴重なものです。

 

この舞台のオチを求めるのは難しいので、それは止めて、推しメンについて語りたいと思います。インスタでも少し述べましたが、こちらに詳しく書きたいと思います。4名について書きました。

 

〇ベルナデット(主人公)

彼女の声はユーチューブで聴いて知ってましたが、今回舞台で改めて聴いて素敵だなあと思いました。実話に基づいたお話ですが、演技自体本人が乗り移ったかのような演技力でした。

 

役自体、神がかっているし、主役をやるのは重圧だったと思いますが、貴以ちゃんだからこそ出来たような気がします。一回観ただけでは上手く語れません。

 

〇ルイーズ(ベルナデットの母親)

貧しい粉挽き職人の妻で、ベルナデットら4人の子供の母。街の有力者たちからベルナデットが迫害されないよう必死で庇ってました。

貧しいながら、4人の子供たちが明るかったのは、幸いでした。

 

ベルナデットが街に居れなくなって、修道院に行く最後の時、ベルナデットにショールを掛けてあげる仕草は、自分が母親になった気持ちになり、とても辛く涙が出ました。

 

〇ピグおばさん(クロワジーヌの母親)

街に住んでいる馴染みのおばさんで、ベルナデットの家にも差し入れを持ってきます。普段は群衆と一緒に行動していますが、2幕目では歌声や目立つセリフもありました。

 

歌を歌うキャストは限られている中、少しでも歌声を聴けたのは貴重でした。今回、佐知ちゃんがキャストに抜擢されて、こうしてこの素晴らしい舞台で演じてくれたことは、とても嬉しかった。

 

〇アントアン(水車小屋の青年)

演じたまこと君ですが、以前から他の役でも真面目に誠実に演じている印象がありました。彼の特徴は、見た目もそうですが声質です。ちょっと甘く、ソフトな声で女性受けする声です。

 

彼は王子様の声なんか似合いそうです。今回、ヒロインのベルナデットに片思いする男性の役ですが、ベルナデットに嫌われてはいませんでしたが、恋は実らないという不運な役でした。

 

そういうところが現実的だし、そういう三枚目役がまこと君には似合いそうで上手に演じていたと思いました。そして、ベルナデットとの絡みは舞台に厚みを加え、存在感もありました。

 

 

明日が星組の千秋楽で、この舞台の大千秋楽です。とにかく、今感染者が多く出ているので、いつ舞台が中止になってもおかしくない状況です。舞台関係者は、満身創痍で取り組んでいると思います。

 

私も体調を壊さないかと、ビクビクしながら観劇日まで過ごしました。どうか、無事舞台が完走出来ますように・・。ブログは書いてみたものの、なんか変だなあ・・。まあ、熱意だけは汲み取ってください。(笑)