二の郭虎口は見所の一つです 【駿河国・葛山城 vol.4】 | ひとり灯(ともしび)のもとに文をひろげて

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こんにちは。こんばんは。

今回は駿河国葛山城のご紹介、第4弾となります。

前回はこちらから。

 

 

それでは、御城案内もいよいよ二の郭(くるわ)、一の郭へと進んでいきます。

こちらの拙い鳥瞰図で、今までの巡路と現在地を。

 

 

まず、赤丸がついているところが、今回のスタート地点キラキラ

そして赤い矢印はこれまで通ってきた巡路になります。仙年寺(せんねんじ)から上って、堀底道を通り、二の郭の虎口に着いたという状況です。

 

で、こちらが二の郭虎口から見た二の郭の様子ですニコニコ

 

まずは北西方向音譜

 

 

次に東方向音譜

 

 
前方には、一の郭の切岸(きりぎし:斜面を削って崖のようにしたものと一の郭の南と東をめぐる帯曲輪(おび-くるわ)が奥へと続いている様子が見えています。
 
こちらは二の郭北西角あたりから、東方向を撮ったもの。
 
 
二の郭の広さは、虎口の近くにあった杭に約8アール(800㎡)とありました。数字にしてしまうとそんなに広くはないですが、葛山城を散策していると、けっこう広い曲輪のような感じがします。
 
そして、二の郭最後の写真は、
堀底道から二の郭に入る虎口です。
私はここも葛山城の見所の一つだと思います!
 
 
この虎口は喰い違い虎口に分類されるのかな?
堀底道から上りながらくの字に曲がって入ってくる虎口です。
 
上の写真のアングルで、今回この虎口の復元図書いてみましたキラキラ
 
 
門は冠木門(かぶき-もん)にしてみました。もしかすると、冠木門より簡素な塀重門(へいじゅうもん:左右に2本の柱を置いてそれに両開きの扉をつけたものだったかもしれませんが、描いてしまった後に思ったので、まぁいいやってタラーあと、ちょっと土塁高すぎかなぁ…あせる
 
色々ツッコミどころありそうですが、こうやって復元図をあれこれ考えて絵にしてみると、なんか楽しいですね~ひらめき電球
鳥瞰図もそうでしたが、描いてみるとそのお城のしくみというか構造を考えなければならないので、よりそのお城のことを知ることができるような気がしますニコニコ
 
 
 
さぁ、いよいよ葛山城の主郭、一の郭へ向かいます。

 

 

一の郭の虎口へはやはりくの字に屈曲しています。

上りやすく丸太を置いて階段にしてくれているところが道です。

 

この位置から右を見てみると、このような平場があります。

 

 

この平場は、何のためのものかわかりませんが、一応鳥瞰図にも反映させました。一の郭の虎口の手前に一段障害を設けることによって、防御力を高めたものだったのでしょうか?えー?

 

 

ついに、一の郭まで攻め上ってきました。

チョット低めの土塁が左右に写っています。

 

「わーっ!葛山氏元覚悟~っ!!

 

なんちって。

 

この葛山城が戦場になったことは多分ないと思います。小田原北条氏に城が接収されてしまったことはありますが、その時氏元は葛山におりませんでしたので、すんなり奪われてしまったものと思われます。

(留守居役の人はいなかったのかな?という気もしますけど…)

 

 

一の郭も結構広く感じます。二の郭よりも広いかも。

 

 

こちらは一の郭東側からの風景を撮ったもの。

写真奥に見える山並みは箱根の外輪山です。

当時はこんなに木々はなかったと思うので、この東側ばかりではなく、南側も北側ももっと見晴らしが良く、今では見ることができない平時の居館である葛山館も見えたと思います。

(西側は山手なのでそんなに眺望は開けてなかったと思います)

 

さて、こちらは一の郭の北側土塁。

 

 

はてなマークなにかいっぱい看板が立ってます。

 

 

「葛山城址から見る日本一の富士山」

どれどれ?富士山が見える??

 

 

えっアセアセ富士山どこ~??

 

ちなみに、木々でわかりにくいですが写真奥に山の稜線が写っていますが、あそこは遠見塚という場所だそうです。

あそこからなら御殿場方面、足柄山方面も見渡せたかもしれませんね。隣国・相模国や甲斐国からの侵入ルートはそのあたりからなので、北からくる軍勢は早く察知できたと思います。

 

って、富士山見えないじゃん!!笑

 

 

 

さて、今回はここまでにします音譜

次回は一の郭、二の郭の今回紹介しきれなかったところと葛山城の西の方をメインに紹介したいと思いますニコニコ

 

それでは最後まで読んでいただきありがとうございましたウインク

 

右矢印あえて土塁を設けないということ 【駿河国・葛山城 vol.5】

 

 


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