ホーカーセンターはチームワークで勝つ! | 019|まる・いち・きゅう

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丸い地球をまわりながら考えていることの記録

シンガポールに来て驚いたのは「食」が生活の中心にあるこあと。イギリスでは挨拶の次には天気の話がよく出てきたが、天気の変化が少ないこの国ではそれと同じ役割を果たすのが食事のようだ。同僚や一緒に住んでいる人には挨拶の後に必ずといっていいほど「ご飯は食べたか?」と聞かれる。そして実際みんな本当に食べるのが好きだ。シンガポールの庶民はホーカーセンター(Hawker Centre)で食事をすることが多いのだが、ホーカーセンターが静まり返っているのを私は見たことがない。なぜか一日のどの時間帯に覗いても、ホーカーセンターは食事をする人でにぎわっている。

最寄のホーカーセンター

さて、ホーカーセンターとは何か。Hawkerが本来「行商人」との意味を持つことからも想像できるようにホーカーセンターとはいわゆる小さな屋台の集合体である。マレーシアや香港などでもよく見られるこのホーカーセンターだが、シンガポールでは大規模なものだけでも国内30ヶ所以上、小規模なものも併せれば100ヶ所は下らないという  シンガポールでB級グルメを楽しみたければホーカーセンターに行くのが一番。予算は一人500円もあれば十分すぎるくらいだし、何より複数の屋台のものを組み合わせることができるのでマレー系、インド系、中華系など様々な料理を一辺に楽しむことができる。


様々な屋台から買ってきたものをみんなで分ける

最近では週末は家の人たちと近くにあるホーカーセンターに朝ごはんを食べに行くのがすっかり習慣になった。私のアパートのオーナー夫妻は長いことこの辺りに住んでいるのでどの屋台の何がおいしいかを知り尽くしている。キャロットケーキ(大根もち)、 チャーシューまん(Char Siu Bau )、米粉をかためてできたチークエ(Chwee Kueh )は行ったら必ず食べる「THE MUST(ザ・マスト)」。そらにその日の気分でシュウマイ(Siew Mai )や春巻きに似たポピア(Popiah)、インド料理のナンをもっとカリカリにしたようなプラタ(Prata)などが加わる。



キャロットケーキ


カレーとプラタ

人気の屋台はかなりの行列になるため、ホーカーセンターで人気の品をみんなが同じタイミングで食べるには、誰が何を買うか、どの順番で買うかなど、チームワークをもってして戦略的に取り組むことが必須である。最初は場所取り係しかやらせてもらえなかった私だが、最近は私もこの食べ物合戦に参加させてもらえるようになった。今日はキャロットケーキと飲み物を担当。中国語でわーわー話しかけられ、フィリピン人と間違えられながらも無事ミッションを遂行した。来週はどんなミッションを与えられるか今から楽しみだ。