と言う感覚を持っている。それは、イギリス、アメリカ、韓国、中国人と比べてである。日本人も外国で長く住んでいる人はいても、結局いつかは日本に帰ってくる。日本で死にたいと思っている人が大部分なんじゃないかと思っている。その思いをより強くする話を韓国人から聞いた。
韓国人は、例えば北朝鮮が2030年までに攻めてくる、爆弾を韓国に落とす、とか政府が言うと、逃げるために準備を始める。お金をいつまでに貯めて、どこの国に移住するかを比較検討し始める。
しかし、なぜ日本人は、南海トラフ地震が30年間で発生する可能性が80%とか、富士山が爆発するかも、と政府が言っても、なんの準備もしないのか?と。
この準備とは、食料や水を備蓄するとか、そういうことではなくて、別の国へ逃げるということだ。
ああ、そんなこと考えもしなかった。起こるとは限らないし(でも80%)、起こったらその時考える。生き延びられなければ、この地でみんなと一緒に死ぬのみだ、と答えた。それ、大部分の日本人がする答えだと言っていた。他の日本人もそんなに変わらない答えなんだろう。
中国人は世界各国にチャイナタウンを作る。もう中国が嫌で、あるいは食っていけなくて祖国を捨てて、異国の地で商売を立ち上げる。
イギリス人も物価の安い他国で長く暮らし、とんと自国に戻る気がなさそう。
白人ならば、個人主義が影響していると思っていたけど、韓国、中国となると、いったいこの違いは何??
これ何でなんだろう?英語が喋れないから?日本料理が好きだから?関係なさそう。政府がいいから?他の国に行ったことがない、行っている人がいないから、ネットワークや情報が少ない?
日本は本当に天災の多い国だと思う。世界の地震の20%は日本で起こる。台風も多い。地震、台風両方ともないベトナムのような国があると聞くと、うらやましいなぁ、と思う。災害の映像を見るたびに、次は自分の番かなぁと思う。
そんな一見住みにくいと思われなそうな国なのに、なんで日本人は日本にいようと思うんだろう?
日本って実は自国人(日本人)に対しては、相当包容力があるんじゃないかなぁ、とも思う。「村八分」と言う言葉がある。村の掟や慣習を破った人を、村人が総出で仲間外れにすることなのだが、それでも二分は残して、完璧にのけ者にしないということ。他の国なら村十分かもしれない。
その代わり、外人に対しては、かなり閉鎖的、不寛容な態度をとる。
そして、世界稀に見る超平等社会。どこの企業に勤めても、大した収入差がない。せいぜい数倍に収まっている。韓国などのように大企業と普通企業でものすごい差が出る社会ではない。
日本人は、同じ日本人がとてつもなく貧しかったり、金持ちなのを見るに耐えないんじゃないか?だから、こんな制度を良しとしている。それが全体の安全感となって、自分の国を見捨てない、そんなことがあるのかなぁ。何か新しい視点があったら教えて欲しいと思う。