まずは気象概況です。日本海に前線がない低気圧があって、その上にある上空寒気の影響で広い範囲で大気の状態が非常に不安定になっています。落雷、竜巻などの突風、急な激しい雨にご注意ください。空模様に注意して、雷鳴が聞こえたら、直ちに稜線を降りて、高い木から4m以上離れましょう。明日も大気の状態が非常に不安定な状態が続く見込みです。
さて、木曜日に更新されている気象庁の１か月予報、本日の気象庁の週間予報、および各国の予報資料によりますと、今週は梅雨前線が南下して、本州付近は大陸からの冷涼な高気圧に覆われやすい状態が続きそうです。来週には梅雨前線は北上して、東日本太平洋側や西日本は梅雨入りしそうな感じです。いよいよ梅雨のシーズンの始まりです。以下に気象庁の週間予報と１か月予報の内容と根拠をまとめてみます。
気象庁HP 週間天気予報
気象庁HP 季節予報 (上のタブで気象要素、下のタブで期間を選択)
※詳細予報資料はすべてSunny Spot専門天気図にあります。
＜6/3(月)＞
上空寒気の影響で北・東日本を中心に大気の状態が非常に不安定な状態が続きます。上空寒気通過後の西日本は、次第に天気が回復してきます。沖縄・奄美は低気圧や前線の影響で、曇りや雨の天気になる見込みです。
＜6/4(火)＞
高気圧が日本海に進みます。高気圧に覆われて沖縄・奄美と西日本は概ね晴れますが、東日本は雲が広がりやすい天気になりそうです。北日本は低気圧周辺の湿った空気の影響で曇りや雨の天気の見込みです。
＜6/5(水)＞
高気圧がゆっくりと日本海を東に進みます。沖縄・奄美と東・西日本は概ね晴れますが、北日本はトラフ(上空の気圧の谷)の影響で概ね曇り。
＜6/6(木)＞
高気圧が北日本付近を通過します。北・東日本は概ね晴れますが、沖縄・奄美と西日本は高気圧後面(西側)の湿った空気の影響で雲が広がりやすい天気になりそうです。
＜6/7(金)＞
高気圧は日本の東に進み、日本付近に張り出します。全国的に晴れる所が多いですが、沖縄・奄美と東・西日本は湿った空気の影響で雲が広がりやすい天気になりそうです。
＜6/8(土)＞
別の高気圧が黄海から朝鮮半島付近に進んできます。全国的に晴れる所が多いですが、先島諸島は高気圧縁辺の湿った空気の影響で曇りや雨の天気になりそうです。
＜6/9(日)＞
朝鮮半島付近の高気圧が日本海に進んできます。高気圧はあまり明瞭でないため、北日本から西日本は晴れる所もありますが雲が広がりやすい天気になりそうです。沖縄・奄美は湿った空気の影響で曇りや雨の天気になる見込みです。
※週後半のお天気は予報の信頼度が最低ランクのCになっているところが多いです。お出かけ前には、最新の気象情報のご確認をお願いします。
＜１か月予報 ２週目(6/8-6/14)＞
北日本は暖かい空気に覆われやすく高温傾向、西日本は大陸からの冷涼な空気の影響を受ける時期があるため低温傾向の予報です。梅雨前線は西日本の南まで北上するため、東日本太平洋側と西日本は平年同様に曇りや雨が多い見込み。沖縄・奄美は梅雨前線の影響を受けやすく多雨傾向の予報。東日本日本太平洋側と北日本は、ほぼ平年並みの天候の予報です。
＜１か月予報 ３・４週目(6/15-6/28)＞
気圧配置に平年との差は小さく、全国的に平年同様に曇りや雨が多い見込みです。
【地上天気図】(週間アンサンブル予報図FEFE19)
上段：6/4-6/6、下段：6/7-6/9
ハッチング部は前24hに5mm以上の降水量が予想されている領域
【85hPa気温推移】(週間予報支援図(アンサンブル)FZCX50)
上から北日本、東日本、西日本、沖縄・奄美の代表地点の気温偏差
【１か月予報 気温の予報】上：１か月平均、下：週別
【１か月予報 降水量の予報】
【１か月予報 日照時間の予報】
