こんにちは!メンバーのホコです。

 

5月26日(火)の「オンライン親子ひろば」で開催した

離乳食相談会 with すくすく泉

の様子をご報告します。

(概要 ▷ こちら

 

 

すくすく泉でおなじみの管理栄養士の横山昌子先生に、
「手づかみ期」(9〜11カ月)の離乳食について教えてもらいました。

先生は、優しく明るい語り口で、

「月齢にとらわれることなく、その子の発達にあわせて、楽しくやっていきましょう」

というメッセージを伝えてくださって、とてもあたたかいひと時でした。

 

・ ・ ・

*あくまでも今回の参加者へのご説明・ご回答としてご紹介いたします。ご参考程度にお願いします。
 

はじめに

緊急事態宣言が解除されましたが、手づかみ期は、赤ちゃんの手をしっかり拭いて、さらに清潔に気を付けていきましょう

いわゆる手づかみ食べは、早い子で「8ヵ月ごろ(中期)から意欲があった」というお子さんもいれば、「12カ月になってやっと手が出た」というお子さんもいます。お子さんそれぞれの発達状況などによって異なり、「〇ヵ月だからできる」というラインがあるわけでは全くありません。
絶対に無理強いや焦ったりせずにやっていただきたいです。

ただ、手づかみ食べをしっかりすることで、スプーンなどを使うのがスムーズに上手になります。大切なプロセスになるので、やっていけたらいいと思います。

 
どういうときになったら手づかみ食べができるの

手が前にでる(ママが持っているものを持ちたいな等)ときや、テーブルクロスをぐっとひっぱったりするとき、何かに興味を持って、食べたい、持ちたいとなったときがチャンスです。

ただ、赤ちゃんの手は握っているかたちが自然で、手のひらが大きく開きません。徐々に、小指から発達し、親指は最後です。握り食べから始まり、口に押し込んだりします。先ほど「オエと出しちゃった」という方がいましたが、それもすばらしい発達の中の一つです。汚い食べ方とかではありません。

 
スティックのかたちや固さについて

上と下に少し飛び出る感じです。

あんまり細いと、ぐちゃぐちゃになっちゃってしまうので、あくまで目安ですが、1.5cmくらいの太さがいいと思います。
固さは、(大人の)薬指と親指を挟んでつぶれるくらい。バナナくらいの柔らかさくらいがよいです。それくらいまで煮てあげるとかみ切れます。

下の前歯が生えてくるころには、かじり取りができるようになるので、今度は食べ物を丸くしてあげるとよいです。


11か月くらいになったら、中指と人差し指と親指が発達し、つかめるようになってきます。そうしたら、コロコロ切りをします(1.5cm角程度(お子さんに合わせて)。口に入れて、口の中で転がせるくらいの大きさ)。


パンは、8枚切りを、半分にして8等分から始めます。そのうち、6等分→4等分にしていきましょう。パンが固くて嫌がるお子さんは、ミルクや牛乳などをたらしてみてみてください。手づかみ食べだからと固執せず、食べやすいように工夫をしてください。


 
手の感触や、目と手と口との連携の感覚を養う期間です

大切なことは、手の感触(触ったり、手でつかんでにおいを感じたり、これくらい握ったらつぶれちゃうなとか、口の動きと合わせることが分かることなど)を養うことです。スプーンなどの道具に移行するのにスムーズになります。もちろん赤ちゃんの発達はそれぞれなので、手づかみ食べをしなくても、飛び越えてうまくいくお子さんもいます。

 
親とのコミュニケーションが大切です

もう一つ大切なのは、親とのコミュニケーションです。「これは何のにおいかな」「あ、つぶれちゃったね」など楽しんで声をかけてみてください。これからいろいろあると思います。1回うまくいかなくても、親とのコミュニケーションを充分にとっていくことが大切です。

 
スプーンを持ち始める目安

スプーンを持ち始める目安は、親が使っているスプーンなどに興味を持ち始めた頃です。でも「今日からスプーンです」といきなりやるのではなく、手づかみもスプーンも併用しながら食事をしていくのが大事です。楽しい食事って難しいけど、赤ちゃんと会話をしながら楽しい時間を過ごしていただけたらと思います。

 
お野菜や炭水化物以外の手づかみ食べについてのポイントを教えてください
 
魚は、(高いけど)かじきまぐろがスティックに向いてます。バター炒めなどにします。

ささみは、もそもそするので、筋を除きたたいて、ラップに包んで手のひらで薄くつぶし、オーブントースターで焼くと、おせんべいのようになります。粉チーズを振りかけるとさらにおいしいですよ。
肉団子は、じゃがいもやたまねぎのすりおろしを混ぜて練ると、ぼそぼそ感が和らぎます。スティックや小さな塊にしてどうぞ。

ご飯は俵型やコロコロおにぎりにするのがおススメです。のりは普通ののりだとかみちぎりにくいので、もみのりなどはどうでしょう。うまみも出ておススメです。

 
もそもそするからか、肉や魚を食べない子の場合は?

「オエ」という経験は子どもにも記憶として残りストレスになってしまうので、無理強いは不要ですが、ミルクや牛乳を混ぜて、少ししっとりするようにし、最後のところだけちょっと固いところを残したりするのはどうでしょうか。食べれて「ごっくん」ができたら、ものすごくたくさんほめてあげてください。

 
ぐちゃぐちゃするもののときはうまく口に運べないのだが、どうしたら進められる?

もしかしたらそういう感触が好きではないお子さんなのかもしれません。それならパンなどの固いもので手づかみをして手の感触を養えばよいです。そのうち、ダイス型のものやスプーンでご飯が食べられるようになったらよいと思います。

 
ハイチェアで食べているが、何回も立ってしまう。どうしたらいい?

いわゆる遊び食べですね。一番親が苦労するところですね。何か赤ちゃんにも理由があるのかもしれません。

お食事は、目で見て手を動かして口に運ぶのが大切で、遊び食べだと目と食べるのが結びつかないので、その時は、「今日はこれで終わりにします。」とやめましょう。やっぱり食べたそうだったら「じゃあもう1回やる?」と聞いて、やってみてもいいですね。

ハイチェアの場合、足がぶらぶらしていると遊びやすくなります。電話帳や牛乳パック、クッションなどを使って、足元をかためましょう。また、腰の周りがスカスカしていたら、クッションを挟んだりするのも良いと思います。それで安心感がでると上手くいくこともあります。
そして、怒らずに。
おなかをすかせることも大切です。おなかがすいていたら食事に戻ってきます。
食事だけで完結しようとせずに、身体を動かしたり、声かけなどもしていきましょう。

 
ミルクを減らしたいのだがどうしたらいいか。離乳食のあとに、ミルクを飲ませていいのか悩んでいる

何から栄養を取っていくのかの移行期。この時期は、まだミルクの栄養も必要な時期です。
離乳食を5分くらいで食べちゃうのであれば、ご飯がやわらかいのかもしれませんね。少し歯ごたえのあるようにして、口を動かして、満足感を促してみるといいかもしれません。


また、最後に、
参加者のお子さんの実際の食べ方などを見ながらアドバイスもしてもらいました。

赤ちゃんの食べる様子をこんなに間近でジッと見ることはなかったのですが、かわいくて、キュンキュンしてしまいました(笑)

 

・ ・ ・

自分自身の経験から、食事は楽しいばかりではいかないもの。

食べるときもあれば食べないときもあって波があるし、

作る手間もかかるし、イライラが溜まります。

 

そんなストレス解消に、ほかの親や先生たちとお話しするのがとっても大切な時間でした。

コロナでなかなか「集まる」ことはできませんが、

また別の月齢での講座も含めて、ぜひ行いたいです!

 

 

オンラインの良さも感じました◎

移動も不要だし、自宅にある食べ物や器なども見せられながら話も聞けます。

途中で寝てしまうお子さんもいましたが、そのままごろんとできました。

 

次の機会に、またお会いしましょう~!

 

最後までご覧いただき、

ありがとうございました

境おやこひろば 
 @sakaioyako 

 sakaioyakohiroba

 


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