前回、大学時代の友人に名刺入れを作りましたが、彼の長財布の補修も行うことになりました。
荒れてしまったコバ(革の端部)の補修ということで預かりましたが、糸が切れていたり、表面の擦れが目立っていたりしたので、そこも一緒に補修しました。
糸と擦れは確実に直せる自信がなかったので、最初は直すつもりはなかったのですが、眺めているうちに、無性に気になって直してみたくなったので、半ば実験的にやってしまいました。
(これは友人には内緒です)
補修前後の状態をbefore / after の順で画像を載せます。

個人的には、実験的にやってこれだけできれば大成功です。
喜んでもらえるといいです。
ただ1点だけ、元はミシン縫製品で、その糸が切れている部分を無理矢理手縫いで補修したので、そこの強度が少し心配です。
ご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、ミシン縫いと手縫いでは糸の縫われ方が全く異なっているためです。
このミシン縫いと手縫いの話になると、『買うならどっちが良いの?』と思われる方もいらっしゃると思います。
どちらにもメリットはあるので、革製品を購入されるお客様的にどちらがいいかは、当たり前のことですが、そのお客様がどういったものが欲しいかで変わってくると思います。
中には、「そんなのどっちでもいい」というお客様もいらっしゃると思います。
それはそれで別の観点で見ているという意味でひとつの選択だと、私は考えています。
ミシンと手縫いの違いに関しては、また別の機会とさせていただくとして、今回この長財布の補修を行う中で、私自身も改めて色々と考えさせられました。
良い機会をくれた友人に感謝です。











