座・キューピーマジックを応援しよう!〜エピソードトーク〜 | オーナーさんの独り言

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12/15(金)久々にキューピーマジックのお芝居を観に行って来た。


黒いスーツのサンタクロース

もう何回目の再演だろう。



座長さんは田窪一世さんと言う男性の方なのだが、テレビで有名なドラマにも出て活躍されているので顔を見れば思い出す人もいるかも知れない。


僕はもう何十年も観続けて来た劇団で、若い頃にパートナーに誘われて行き始めたのがきっかけだったのだが、笑いの中にも深みがあり、色々な人生ドラマがあり、感情を揺さぶられる様な芝居。尚且つセリフも洗練されてお洒落だし、バックに流れるスタンダードJAZZも哀愁を誘って良い。


僕がジャズを身近なものとして好きになって行ったのも、このキューピーマジックが有ったからこそなのだ。


そして昔も今もこんなに心を揺さぶられる劇団は見た事がない。エンディング前の暗転では観客のすすり泣く声が聞こえてたのも一度や二度ではなかった。


しかしこの劇団自体の経営が芳しくないらしく、再来年までに完全黒字化されないと劇団を畳む決意を田窪さんがしたのだと言う。


是非ともまだ観に行っていない人は一度観に行って応援して欲しい。


設定は昭和初期を意識して「30代以上の大人達に良質な舞台を届ける」のが田窪さんのコンセプトらしいが、いやいや特に若い人が観ても、考えさせられる様な舞台であり、インスパイアされるに違いない。

今回も観て、20代の頃の僕に刺さっていた色々な感情が蘇って、なんとも不思議な気分になって帰った来た(笑)


今回の公演は今日までだが、次回また舞台がある時には僕も微々たる力にしかならないかも知れないが、こちらに告知をしようと思う。


こちらは今まで上演して来た舞台のパンフレットの数々。今回の劇場の受付の後ろに飾られていた物だ。





もうこんなに上演して来たんだなと感慨深く眺めてしまった(苦笑)


この絵は初演当時からずっと同じ小松修さんと言うアーティストの方が宣伝美術を担当している。

https://osamukomatsu.kidsbox.biz


実は以前、音戯話の佳音さんからMVの動画の制作依頼を頂いた時に、イメージとして話してくれた内容に思い浮かんだのが小松さんの絵で、そのままこんな感じの絵ではどうか?と画像を見せてみたら凄く良いと言われ、出来たのがHungry Spyderだった。



また一つエピソードがある。


ずっと田窪さんとは観客と座長さんと言う関係で、劇場に行って帰りのお客さんを見送りに出て来て挨拶されている時にも、全く話したこともなかったのだが、ある時を境に何故かLINEが来る様になった。


アンケートに住所やメール等も書いていたので、それで来たのだろう位にしかずっと思ってなくて、アンケートを書いた人全員に送っているのだと初めは返信もしなかった。


始めは出演者募集や次回公演の事だったのだが、若い頃には俳優さんの知り合いが居たり、そのつてでパンフレットの絵を描いたりした事もあったので少しだけだが、劇団の運営の大変さは知っていて、座長さんともなるとそれはそれは大変なんだろうと思って読んでいたのだが、暫くしてこんなLINEが来た。


「誰だか判別出来ません。良かったらフルネームを教えてください。」


は?


まさかあの出演依頼や台本のPDFは、もしかしたら関係者と思って送っていたのだろうか?


思えばLINEの交換をした事がなく、なぜLINEが送られて来たのか今では不明だ…


もちろんLINEの友達の自動追加もしていない。


その後名前を教えたら


「その後、息災でしたか?

いよいよ「黒いスーツのサンタクロース」初日間近です。

今回大切にしたのは「昭和」の空気感。面白い舞台にします。お時間ありましたら是非。


僕のチケットで購入して頂けたら嬉しいです。」


というLINEが来た。


いつもならパートナーが購入していたのだが、今回はこのLINEが来たので、返信の形で僕の名前で購入させて貰った。


だから、僕は今回初めて帰りの挨拶に出て居た田窪さんに直接挨拶してみた。


すると、はっ!とした様な表情からニッコリとされたのを見て、何かえも言えない通じる物を感じ、ふと「僕も大きくなるから一緒に頑張りましょう」と言ってしまった(苦笑)


さてさて、約束してしまったからにはなんとかせねば(笑)