幻想の旅人5 | 梟霊のブログ

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とことん変り者なため・・・
絡み辛いこと必死
静かに、生暖かく見守ってください

幻想の旅人5
 
 
人がもし
夢と希望を死ぬまで
あきらめない生き物だったなら
この世界はどうなっていたのだろう
この世界は今とは変わっていたのだろうか
僕は、天井にある
丸い蛍光灯を眺めながら
いつの間にか
夢の中へ落ちていた
 
 
そこはきっと
安らかな世界
生きている人が
来てはいけない世界
静寂と光と喜びにあふれる世界
雲の上にあり
宇宙のさらに上にある
安らかな世界
いつかどこかで訪れたことのある
その輝きは
心のどこかにかすかに残っていた
花たちが
ゆらゆらと風に揺られ
どこまでも
あの丘の向にでも
続いている
なんて優しい世界
あぁ・・・
僕は知っている
これが、きっと・・・
あぁ・・・
僕は一時的にでも
帰ってきた
生命が始まった
創造の大地に・・・
 
丘の上に来た
歩いてきた道を
振り返り
眼下に広がる景色を
唯唯、感動の心をもって
見つめる
辛かったこと
苦しかったこと
痛いこと
そのどれもが
幻影のように薄れていく
沈むことない
柔らかな太陽の光を浴びて
自然と笑みがこぼれ
いつの間にか
涙を流していた
その涙には暗い思い出が詰まっていることだろう
でも
足元の花の上に落ちた涙は
キラキラと透き通っていた・・・
 
誰かが僕の手をとった
光に包まれて
顔が見えない
けど・・・
温かい小さな手
引かれるままに
この世界を駆け抜けた
どこまでも
どこまでも・・・・
駆け抜けた
 
扉の前についた
僕は、確信した
外の世界に
朝が訪れたことを
僕は、小さな手をそっと離した
振り向くと
その手は
左右にゆらゆらと揺れていた
寂しそうに
ゆらゆらと・・・
僕は、扉に手を掛けていたけど・・・
戻ってその光を抱きしめた
ありがとう
大丈夫
またいつか会えるよ
大丈夫
光は、頷いた
小声で、うん、と
言った
 
目が覚めると
元の世界だった
変わらない
厳しい世界
でも、どこかから
あの世界の光が届いているように思えた・・・
なぜなら、
世界がすこし
優しく見えたから・・・