晩秋の侍 | 梟霊のブログ

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適当に詩をUPします。
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山菜大好き
ハーブ大好き
とことん変り者なため・・・
絡み辛いこと必死
静かに、生暖かく見守ってください

晩秋の侍
 
夕焼けに照らされて
土だらけの顔が
紅く笑った
ほろほろと可愛い
おとん、おとん
手を振る君と子
金色の稲穂が
からからと音をたてる
守らなくては
決してこの場所に
踏み入れさせてはならない
左腕にある納めた刀
その重みが
抜き放たれる
 
空が足早に過ぎ去っていく
銀色の輝きを恐れているのだ
それを一太刀でも浴びせれば
月は紅く染まってしまう
この体も、この手も・・・
己のこの両手も
君とわが子を抱くこの両手でさえも
紅くぬラメいて、こびり付く
そう、覚悟の代償として・・・・
ただ、守りたい
ただ、貫くために
その背には【愛】がある
だからこそ・・・・
ここに立つ
 
カタカタと音を立てる甲冑
鉛のように重い瞳
それぞれがそれぞれの覚悟と愛の下
並び立った
怖いか?
誰かが聞いた
馬の荒音だけが流れ
答えるものはいない
だが、笑い出した
笑って、笑って
思いっきり笑った
そして、次ぎ会えることを信じ
皆、歩みだす
それが
愛を背負う生き様だった
たとえ、最後だったとしても
たとえ、守れないと判っていても
侍は止まらないだろう・・・