クラシックギターの修理を承りました。
お客様は女性で、二十代の頃、岐阜ギター・マンドリンオーケストラに所属されていたそうです。
ご結婚、出産、家庭、育児。
ギターは思い出として。
ふと、その青春の思い出が頭をよぎることもあった。
けれど、ギター弾くことはなかった。
八十歳になり、ギターのケースを開けてみた。
弦が切れて、
サビや埃でギターは曇り、
どんよりと精彩を欠いていた。
昔はギターに弦を自分で張れたけれど、
今の自分には出来そうにない。
でも、このままギターを置いて置くことも、気がかり。
思い出が陰る。

大切にしたい。
楽器も。
そして、お客様のお気持も。
人生の折々に、音楽の喜びが訪れますように