3時間起きに2種類の痛み止めを点滴してもらい、

さらに動けないので腰まで痛くなってくるという、

全く寝られない長い長い夜が明けました。

あの夜の担当看護師さんのことは、本当に天使に見えた。。。

 

朝には執刀医の回診で、開腹手術後の腸閉塞を防ぐために、

ガス(おなら)が出る必要があること、

そのために今日から早速歩き始めてほしいこと、

それと併用してお腹の動きを促進させる?漢方を使うことを説明されました。

 

その後看護師さんが10時頃来て、「立ってみましょう」と。

まだ手術から12時間も経ってないのに・・!と内心ビビり倒しながら、

支えてもらって立ち上がると、息ができず苦しい。

自分の感覚としては、あのジェットコースターの下り始めた瞬間の、

あの内臓がひゅっとする、あの感覚。

巨大になりすぎた卵巣が、きっと他の内臓を押しのけていたので、

それが無くなって内臓が動くのじゃないかしら・・・とこれは勝手な私見ですが。

10歩程度が精一杯で、部屋からも出られず、ベッドへ戻りました。

 

それとともに、尿管を抜くか尋ねられて、

「ちょっとまだトイレへ行くのも不安・・」と、もう少し後、昼過ぎくらいに

抜いてもらうようお願いしたのですが、

また「やっぱり尿管抜きますか?」と尋ねられて笑、

あーじゃぁもう抜いてください、と相成りました。

 

漢方も確かにお腹の中がぐるぐると動き出して、

そうすると手術痕が中から押されたりして痛い!

 

この日ももちろん痛み止めを飲んでいたのだけれど、

それでも歩くにも痛いし、寝ててもお腹が張って腸が動くのが痛いし、、、

ぐったりしていました。

 

 

 

こう書くとしんどい事ばかりではあるのだけれど、

あまりにも自分がヨボヨボとし、点滴をかける台を支えに立っている様子が、

急に年をとったおばあちゃんになったみたいで、

自分でも思わず笑ってしまう程度に、心には余裕がありました。

 

 

 

10時半頃、ベッド際に座っていたところに両親が来て、両親は両親で

前日手術後帰る時の私が、まだ半分朦朧としていて、酸素マスクをつけてた

状態だったので、マスクもとってベッド際に座っている姿に

「え、もうそんなに?!」と思ったらしく、

少しずつではあるけれど、着実に回復に向かっている様子が感じられて安心したみたい。

 

 

お互いホッとして、きのうの手術やその後のことを話していました。

両親は、執刀医から「見ます?見ます?」と比較的軽いノリで笑

切除後の卵巣と卵管を見ることになったらしいのですが、

そこで、巨大卵巣がなんと8リットルもあった、と言うことを聞いたらしい。

・・・・は、8リットル!!!!

 

自分としては、妊婦さんに間違われていたのも手伝って、

3キロくらいのものがあるのじゃないか、と勝手に想像していたので、

その倍以上の8リットルもの腫瘍が取れて、

俄然体重計に乗るのが楽しみになってきました。

フロアに体重計があるのはわかっていたので、

あそこまで行って、体重計に乗るぞ、と言うのが、

しんどいながらにも歩く目標になったのでした。

 

 

午前中の最初の1回は部屋から出ることもできなかったけれど、

何度か起き上がってトイレへ行く、をしていたら、

夕方頃にはガスが出ることに成功、

夜には病棟のフロアを一周することにも成功。

着実に、一歩ずつ回復は始まっていました。

 

 

いやはやでも、これを書いていて

8リットルもあった腫瘍が良性で良かったとつくづく思います。