パリオリンピックでは2-0が勝敗のカギを握っている? | Yosh Yoshida~Think Outside The Box~

パリオリンピックでは2-0が勝敗のカギを握っている?

パリオリンピックもあと2日となりました。日本は過去海外のオリンピックで最多タイの金メダルを獲得しています。一方、メダルの期待がされた競技で番狂わせとなる負けを喫するケースもありました。日本の負けに繋がっているのが、2-0で勝っているケースで逆転負けをするパターンがあるとの、デイリースポーツの記事が掲載されました。

 

 

バレーボールのセットカウント、そして卓球や柔道団体における対戦相手との勝ち数と、バスケットボールやサッカーの試合中の得点など、競技によって2-0の意味合いが違います。バレーボールや卓球などはセット内での得点で最初に2点先行した後逆転されるのと、試合開始直後の2セット連取された後全てのセットを取られて敗退するのでも違いがあります。途中で何度も得点による、勝敗を分ける局面があるので、あまり2-0という数字には意味がない気もします。

 

1972年ミュンヘンオリンピックでは、同じ男子バレーボールにおいて、日本は準決勝で対戦したブルガリア戦では、逆に2セット連取された後の逆転勝ちを収め、決勝でも勝った金メダルを獲得しています。今朝レスリング男子フリースタイル57キロ級で金メダルをおさめた樋口黎も、第1ピリョードで0-2でリードされていましたが、第2ピリョードで4-2で逆転勝ちをして金メダルを獲得しました。何点差でリードしていても油断すれば負けにつながるでしょうし、最後まであきらめずに勝ちを目指した結果、劣勢をはねのけることもあるでしょう。

 

スポーツとは試合の結果で勝者と敗者に分かれます。日本で勝つアスリートもいれば負けるアスリートもでてきます。オリンピックになると、どうしても勝ち負け、特にメダルをとるかどうかに関心が高まります。負け方も良い悪いではなく、最後は勝った相手が強かった、負けた自分が弱かった、で納得するのがスポーツの本質です。自分が悪かったから負けた!という考えです。それはスポーツマンシップとして相手への敬意を欠いた考えです。勝っても負けてもその結果を受け入れ、堂々と立ち振る舞ってこそアスリートですから、最終日まで素晴らしい試合を期待します。

 

パリオリンピックの開幕に合わせて、先月アマゾンの電子書籍で“危機を突破する思考力: 四話:日本が抱えるオリンピック病とは ニューウェーブ・リスクマネジメント Kindle版”と言う著書を執筆しました。ご関心のある方はぜひご一読くださいませ。