心が動く経験

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成熟国家・日本がこれまでに蓄積した知見を価値に変えるときが来ました。
これは昨日のWHI(Women's Health Initiative)企業コンソーシアム発足のシンポジウムに登壇された野田聖子総務大臣兼女性活躍推進大臣のスピーチです。他にも不妊治療の話や夫婦別姓の話など、非常に具体的で、かつ日本の歴史と変化を背景にして説明されました。企業の経営者に対してこれからも刺さる名言を残していただきたいです。
黒川清先生はたくさんの役割をこなしておられるかたでした。お話がとても面白く、考えさせられるものでした。
特に心に残った点はこちらです。
・日本の非嫡出子(婚外で出産された子ども)は日本では2%未満、北欧では50%
・日本では家族があることが社会制度の前提になっている
・女性が個人で存在できない社会が作られてきてしまった
・男性はイエスマンでなければ生きていけない、まさしく「男はつらいよ」状態
・同業界の競合他社に転職することが良しとされない感覚が日本人のマインドの深いところにある
・それらの状況を「不思議」に思わないところに真の問題がある
このお話を聞いて、胸がいっぱいになりました。女性が個人で存在できない社会。これが心の健康を奪ってしまいます。
また、これまでたくさんの講演を聞いてきましたが、ここまで明確に日本の家族依存を語られる話は初めてでした。日本では婚姻する夫婦から子どもが生まれるのが当たり前とされているが、ヨーロッパでは子どもは婚姻外で生まれることも多く、父親がいない、いるけど血が繋がってない、あるいは複数いるなどが周囲に少なからず存在しているのでそのことがタブーになりません。日本はそのそういうことがあると触れにくくなります。わたしも多少複雑な家庭環境ですが、確かにあまり話しません。隠す理由は3つ。1つめは困らせたくないから。家族構成を質問をする人に真実を話すと嫌な空気になります。それが申し訳なく思えるのですよね。2つめに面倒だから。話は長くなるし、そのときの話からはそれるし、相手は理解も納得もできません。最後3つめはそこから私を見る目が変わるから。変えているつもりがなくとも変わるのを感じるのです。特に会社員のときはそれで嫌な思いもしました。というわけで、この話を積極的に話すことはないと思っていました。
冒頭の野田聖子大臣の言葉に戻りますが、蓄積した知見を価値に変える方法がわかりません。でも、できることからちゃんとやっていきたいです。企業を離れたわたしは、誰の気兼ねもいりません。まずできるのは、少数派で生きてきた私という知見をちゃんと出すことです。できることをちゃんとやります。
さらに少数派になる要素として、「犬が怖い」という要素があるんですね。フィンランドの統計日本のTwitter調査から、2割くらいでしょうか。2%×20%ですから0.4%の250人に1人の存在です。ところが、お友達はすみんの愛犬フジが全然怖くなくって、多数派に仲間入りしました。はすみん、フジと遊ばせてくれてありがとう。
 
昨日これなかった方のために、わたしのあいさつ文だけ掲載しておきます。
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本日はウィメンズヘルスイニシアチブの企業コンソーシアム発足に際しましてこんなに大勢の方々にお集まりいただきまして、心から感謝申し上げます。日本の最重要課題のひとつである女性活躍推進、特に女性の活躍を阻むあらゆる課題の挑戦について、国家戦略だけでなく、経済界が取り組みを加速・拡大することに大きな意味があります。
多くの皆様がすでにお気づきのように、多様性は新しい価値をもたらします。これまでと異なる視点を企業経営に持ち込み、多様性ある組織をつくり、新たな価値を社会に提供することができます。企業による女性活躍推進の取り組みを加速するためにも、女性を取り巻く問題を一つ一つ丁寧に解決する必要があります。その1つが女性の健康問題です。ここであらためて、企業が女性の健康推進に取り組む背景を見てみましょう。これまでの活動から、大きく3つの背景があると考えました。
1つめは女性活躍推進です。いまや、経営課題の共通テーマとなりました。はたらく女性の健康を推進することは、活躍の土台をつくることです。
2つめは健康対策の拡大です。健康経営に取り組む企業は増えています。女性の就業人口が増えている一方で、企業の健康対策はメタボや高血圧など男性をモデルとする設計が多く、40代~50代に多い女性の健康問題に対策がとられることがいまだに少ないのです。
3つめは労働力の確保です。人手不足が深刻化する現在、女性の採用を拡大する企業も増えていますが長期的に活躍し続けられる環境をつくることが求められます。
こうした背景から、企業ができることはなんでしょうか。全ての命が健康的でいきいきと過ごせる社会を実現するための第一歩は企業が人生の選択肢を提示からです。本日ご登壇の皆様と学生視点の活動報告からヒントが得られるのではと期待しています。
私自身、企業で長らく働いてきました。その中で、最も頑張りたい時期、頑張らなければいけない時期に病気を経験しました。幸い、理解ある上司と環境に恵まれ、仕事も生活もあきらめることなく過ごすことができました。しかし、まだまだそんな状況にない人たちが大勢おられます。
企業にはいろいろな人が働いています。その家族の姿もさまざまです。ライフイベントや身体の変化、病気などで仕事が続けられない人。やりがいのある仕事をずっと続けていきたい人もおられます。治療のために第一線から外れたけれど、また戻りたい人、いきいき働くために、自分の健康管理を優先したい人もいます。どのような選択も、どのみちでも構いません。自信をもって選択できるようにすることは風土や成果となって企業に還元されるはずです。
そのためには、女性の健康について、一人ひとりが理解し、協力していく必要があります。その第一人者として、ここにご列席の企業の方々が率先して女性の健康を促進していかれることは、今の日本企業において、必要であった変化と言えます。この取り組みは経済界に広く影響を与え、健康に働くことを考えるきっかけとなります。また、女性を部下に持つ管理職の方
々、特に男性にとっては、女性の健康促進の取り組みがきっと家庭や社会生活にも好影響を与えるものと確信します。
女性の健康を軸に、互いを理解しようと努力することで、企業価値と個人のQOLの両方を高めていきましょう。重ねて本日のご参加に御礼申し上げます。
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まだまだ少数派だけど
わたしは今日も元気です。
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    悩めるワーママのモヤモヤをワクワクへ導く!キャリアの専門家、赤谷まかなです。(自己紹介は▶︎こちらから。) 9月13日、女性の健康推進イニシアチティブの設立シンポジウムに参加してきました。 毎朝、Googleアラートで「女性の健康」「女性のキャリア」と言った私のライフワークのキーワードに…

    赤谷まかな

    2017-09-15 11:10:51

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