令和6年5月21日 大阪市会 都市経済委員会より、万博関連の陳情書に対する公明・佐々木委員の質疑の書き起こし。

動画はこちら。

https://youtu.be/vqEbRn4lCck?t=5369

 

 

1:29:29

佐々木委員:私の方からは、運営費の赤字負担に係る知事発言についてということで、これは陳情も上がっておりますけれども、そのことについてお伺いいたします。

 

吉村知事が某報道番組に出演した際に、運営費について、赤字が出た場合に大阪府市で負担すると、そういう考え方があるというふうに発言がございました。その後、またすぐに否定されているということなんですけども、やっぱりこれは誤解を招く発言であったのではないかなというふうに思っております。また、知事のその発言の中にね、知事の権限の及ばない大阪市のことも含めた発言ということで、それはもう本当に絶対すべきじゃないなと言及することもすべきじゃないんじゃないかなというふうに思います。大阪市としてはどう認識しておられますか。

 

 

課長:お答えいたします。委員ご指摘の、運営費について赤字が出た場合に大阪府市で負担する考えはあるとの発言は、番組内における知事の発言の一部でございまして、趣旨としては、国家プロジェクトである万博における赤字または黒字を大阪府市が負担あるいは承継するものではないという知事自身の考えを発言されたものであると認識しております。以上でございます。

 

 

佐々木委員だったら、なおさら言うべきじゃないかというふうに感じるんですけど、すみません、市長これね、実際に運営費が赤字とか黒字になった場合の対応について、これは、いつ、どこで決まるということになっているんでしょうか。

 

 

横山市長:まず、運営費につきましては、入場券売上とその他の収入で賄うこととなっておりまして、まずは当然ですが、赤字にならないように対策を打っていくことが何より重要と考えております。

 

そのため、博覧会協会内にCFOを設置しまして、収支をしっかりと管理いたしますとともに、理事と幹事で構成されます運営費執行管理会議におきまして、チケットの販売状況や支出金額と内容、支出抑制策等を協議することとなっておりました。私自身もメンバーとして必要に応じて改善策等を求めております。

 

また、経済産業省のもとに設置された外部有識者からなります予算執行監視委員会でも、府市が関与する中で、定期的、継続的に連携されております。

 

こうした機会を通じまして、執行状況の確認、検証をしっかりと行い、赤字にならないようにまずは取り組んでいくということが重要かと思います。

 

運営費が赤字、あるいは黒字となる場合の対応につきましては、時期は現在未定ではございますが、しかるべき時期に関係者で議論されるものと考えております。

 

 

佐々木委員:今おっしゃられた通りで、最後におっしゃられてましたけども、運営費について赤字、また黒字になった場合の対応っていうのは、まだ決まってないということなんですね。だからやっぱり決まってないってことは、それにどっちにしても言及するっていうのはおかしいなと思います。もう決まってないと言うたらいい話やと思うんですけども、

 

これもまた前の知事の発言なんですけども、以前から国が運営費の赤字を負担しないなら府市も負担しないと。そんな発言もありました。だからやっぱりその続きで今回もテレビで聞かれたんじゃないかなっていうふうに思います。それはええんですけども、聞いてる市民からしたら結局それ誰がほな負担することになるのっていう、やっぱり不安を与えてしまうと思うんですよね。国も払わん、府市も払わん、ほな誰なん。みたいな話で、今回は黒字になったら赤字になったらみたいな話でね。で、やっぱり決まってないことを安易に答えるから、誤解を招くことになります。テレビ向けの、そんな別にリップサービス、行政にいらんと思います。僕は。これから決めていくっていうことやったら、それはね、軽率な発言は謹むべきだし、自分が決めることでもないのにやるやらないと言及するのは無責任やと思います。

 

本当に成功させたい、万博を成功させたいのであれば、課題に対して真摯に解決に取り組む姿勢が必要ではないかと思います。ですから、僕その知事の発言を聞いてね、なんかこう他人事で責任取る気がないように聞こえてしまったんですね。

 

 

市長、大阪市民は前ちょっとそんな一人当たり言うたらおかしいって言われましたけど、負担額ね、会場建設費の負担額で言えば、あれは国と府市が三分の一ずつ負担するということで、額で言ったら国が多いみたいになるんですけど、大阪市は六分の一ですからね。でも、一人当たりにしたら大阪市民が一番多いんですよ、これは。だから大阪市民には、それを発言する権利があるって思います。前に事業費で言わなあかんおっしゃってましたけど、事業費だったら分かりませんやんか。国の方がでかいってなりますやん。でも、一人当たりで言うたら、建設費は2,350億円やったんが、国民やったら一人600円、でも大阪市民やったら一人1万9,000円になるわけですよ、負担がね。だから言うべきは言わなあかんのんちゃうかなって本当に思います。

 

そういう意味では、あとはすいません。ちょっと愚痴みたいになりますけど、市長とか、その会派の維新さんも前に一人当たりの大阪市の借金額をいくらて、散々言ってはったん僕覚えてますからね。だから僕はそれ出すのおかしいなんていうのは到底納得いかないんで改めて言いますけど、万博関連費用の、今回の費用、予算書に出てきたやつでは、市民が一人当たり2万7,000っていう額になってて、これはもう最小限ですわ。もっといってるんです。

 

だからやっぱり市長には言うべきは言っていただきたいんです。先ほどの会場建設費のみならず、会場運営費についても、その動向をやっぱり市民の方心配されてると思うんですね。それが今万博がちょっと人気ないみたいな話もあって、ほんまにそれがこんだけチケット売れるのかな。売れへんかったらまた負担せなあかんのちゃうかな言うて。ですから、ちょっと話戻しますけど、ある意味(知事に)そんなええ加減な発言せんといてくれ言ってね、市長にも言うていただきたいなという思いがあるんです。市長のご見解をお伺いいたします。

 

 

横山市長知事のご発言に関する私の見解のご質問かと思いますが、今回の番組内での知事の発言につきましては、先ほど理事者から答弁しましたように、国家プロジェクトであります万博の運営費が赤字となった場合に府市で負担するという考え方を示したものではないと認識しています。引き続き万博に対する市民の皆様の理解が深まるように、しっかりと情報を発信していきたいと思います。

 

一人一人当たりのコストの話でも、委員ともこの委員会でも議論しましたし、私自身もこれは発信しています。議会でもご答弁しましたが、僕は一人当たりという表現そのものを否定したつもりはなくて、適切な議論をするのであれば事業費全体を議論するのが本来趣旨ですという旨で答弁した次第です。この一人当たりというのは、割とメッセージ性として、高いなとか低いなとか、割とそういうふうに伝わるときに結構使うことが多くてですね。僕は万博の事業費を議会で正式に議事録として残して、理事者も答弁して議論するのであれば、やっぱり基本は事業費に基づいて議論されるべきものと思っております。

 

広報誌とかで各政党がそれぞれ主張しているというのはこれは当然ありますし、これについてまで否定するものではありません。

 

議会の答弁の中で役所も交えて議論するのであれば一人当たりコストを議論するのであれば合わせて一人当たり経済効果も議論すべきという趣旨で、その後、おそらく一人当たり経済効果もご答弁した次第です。

 

これに対しては、一人当たりで割り戻すと、どうしても人口規模から大阪市の負担額が大きくなる、割り出したらなるんですが、併せまして経済効果もですね。大阪市で開催される場合、大阪市での消費が圧倒的に高いわけですから、この点も併せて議論されるべきという趣旨でお答えいたしました。

 

ちょっと、いずれにしても、ちょっとこの話は事前にいただいてた通告の中になかったので、追加のお答えになりますが、いずれにしても適切な情報発信には努めていきたいと思います。ただ今回の知事の発言に関しては、委員ご指摘の趣旨の発言ではなかったと認識しております。

 

 

佐々木委員:市民を代表して言うべきを言うていただきたいというのが、私の思いですのでね。やっぱり大阪市民、期待もしてますし、でもその反面、心配もしておりますし、だから、その心配を払拭するっていうのは、大事な市長の仕事であると思いますのでね。これからも、その正確な情報発信と、でやっぱり市民を勇気づけるような、その不安を払拭するような、そういう言葉というのは、力強い言葉っていうのは本当にいただきたいなと思いますので、よろしくお願いします。以上です。

 

 

(※誤字脱字はご容赦を。正確な情報は公開動画をご覧ください。)