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2006-08-31 21:44:31

◎「エル・マリアッチ」

テーマ:洋画
ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
エル・マリアッチ コレクターズ・エディション

前のバイト先の先輩に薦められて以来、6年越しで遂に見ることができた期待の作品です。

何でも中古屋に出回っている数が圧倒的に少ないのだそうで、てっきり激レアなのかと思っていたのですが、実家近くのレンタル屋に行ってみたらあっさり置いてありました(笑)
弱冠24歳のロバート・ロドリゲスが監督・製作・脚本ほか7役を兼任、77万円の予算と14日間という短期間で製作しました。


ある町に流れ着いた「流し」の青年。
仕事を探して町を徘徊するのですが、時代はすでに流しを必要とはしていませんでした。
そればかりか、たまたま似た様な格好でギターケースに銃を隠し持つ悪党の男と間違われ、命を狙われるハメに。
何とか生き延びようと必死に逃げ惑いますが、あがけばあがくほど事態は悪い方向へ…。


○ユーモアと早回し

早回しを使うタイミングが絶妙でした。
普通にやったら間延びしがちなシーンで早回しというのは賢いやり方です。


○出会いと恋、自然な流れ

仕事の世話を頼んだ酒場の女支配人。
彼女は実は、敵の親玉に言い寄られている女性なんですが、不思議な出会いと魅力に思わず主人公に肩入れしていきます。
主人公と支配人とのやり取りも緊張と緩和、ユーモアとロマン、短い時間に実に大事な要素ばかりがぎっしり詰まっていて小気味いいです。


○殺伐としたメキシコと、たくましい人々
主人公は命を狙われているというのに特にナーバスになるでもなく飄々としていて、かといって嫌味ではなく、見ていて気持ちがいいです。
根本的に「このメキシコでは、このくらいたくましくなければ生きていけないよ」というノリがあって、これが全編に通じて効いていると思います。
これが無かったら、話的には救いが無いんですけどね…。


○迫力の銃撃
これらに加えて、ピリッと締まったアクションです。


貧乏人ばかりなのに銃だけは新品、なんて不興もありません。
サビサビの使い古しの銃は、低予算のお陰か逆にリアリティがあって最高の小道具になっています。
車もガタガタですしね(^^;


○アクション映画のお手本のような作品
ユーモアもロマンスも、そしてもちろんアクションも、決めるべき所できちんと決めて締めるところできっちり締める。
観客を飽きさせず、かといって深刻にさせすぎず、よって後味も良好。
まさにアクション映画のお手本のような秀作です。
やっぱり映画は予算ではないんですね~^^


ロバート・ロドリゲス、か~っちょいい~!


解説
http://movie.goo.ne.jp/movies/PMVWKPD10641/index.html


原 題 : El Mariachi
製作年 : 1992年
製作国 : アメリカ
配 給 : ケイブルホーグ
監 督 : Robert Rodriguez ロバート・ロドリゲス
原 案 : Robert Rodriguez ロバート・ロドリゲス
脚 本 : Robert Rodriguez ロバート・ロドリゲス
出 演 : Carlos Gallardo カルロス・ガラルド (El Mariachi)
     Consuelo Gomez コンスエロ・ゴメス (Domino)
     Jaine de Hoyos (Bigoton)
     Peter Marquardt ピーター・マルカルド (Mauricio)
     Reinol Martinez レイノル・マーティネス (Azul)

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2006-08-30 20:56:31

△「ガルシアの首」

テーマ:洋画
キングレコード
ガルシアの首

娘を孕まされたマフィアのボスが、子供の父親であり元右腕でもあったアルフレッド・ガルシアの首に賞金をかける。
主人公は報酬のためにガルシアの首を狙うが、トラブルに巻き込まれて恋人を失ってしまう。
恋人を失った主人公は、金よりも大事な物を失ったことに気付いて後悔するが時すでに遅し。
やがて落胆は復讐心へと姿を変え、一人二人と人脈を辿り、とうとう最初の依頼人を突き止める…。


信じられないような因果によって、マフィアのボスの邪な行いに報いが返ってくる話なのですが、「ふ~ん」で終わってしまいました。
恋人との幸せなひと時は夢のように儚く、そのひと時を嫉妬に狂いながら過ごしてしまった主人公。
主人公の気持ちに共感できるからこそ、その後の展開がどうにもつまらなく感じてしまいます。


さんざん思わせぶりに振っておいて、実はガルシアが生きている訳でも、途中で会ったチンピラが実はガルシアだったりする訳でもなく、彼女の説明どおり本当に死んでいたガルシアの腐敗した死体を掘り起こします。

死者を欲得のためにもてあそぶことが因果を引き起こした…にしては、死体を弔うために取り戻そうとした村人達も容赦なくマシンガンのえじきになっています。


つまり、この一連の殺しに意味なんて無いんです。
痛快でもない、感動も無い、殺伐とただ死闘が繰り広げられ、死体の山ができあがるだけ。
これで「どう?」と言われても;

ガンアクションが見せたいだけなら、ハナからドンパチやればいいんです。

「ワイルドバンチ」や「ゲッタウェイ」は良かったんですが。


なお、一応こういった作品が好きな方のために、サム・ペキンパー監督のデータを挙げておきます。

http://movie.goo.ne.jp/cast/10563/index.html

15本ほど作品を撮っておいでのようです。

中には銃が関係ない作品も見られますが、銃が出てくる作品ではもれなく激しいガンアクションを見ることができる筈ですのでお勧めです

こういう作品が好きな人なら、きっと我慢はできないでしょう。

さぁレンタル屋に直行です(笑)


解説
http://movie.goo.ne.jp/movies/PMVWKPD2119/index.html


原 題 : Bring Me the Head of Alfredo Garcia
製作年 : 1974年
製作国 : アメリカ
配 給 : ユナイト映画配給
監 督 : Sam Peckinpah サム・ペキンパー
脚 本 : Gordon Dawson ゴードン・ドーソン
     Sam Peckinpah サム・ペキンパー
出 演 : Warren Oates ウォーレン・オーツ (Bennie)
     Isela Vega イセラ・ベガ (Elita)
     Gig Young ギグ・ヤング (Quill)
     Robert Webber ロバート・ウェバー (Sappensly)
     Helmut Dantine ヘルムート・ダンティーン (Max)

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2006-08-29 13:12:46

○「ブラックキス」

テーマ:洋画
ビデオメーカー
ブラックキス


・動機付けがもう一つ。

明日香がカスミに過去を話すシーン。
カスミのそっけない態度にビクビクしていた明日香が、いつの間にかカスミにタメ口をきいて、一番忌まわしい思い出を話して聞かせる。
ここに何かきっかけになるような何かが欲しかった気がします。


カメラマンの青年と仲たがいするシーン
決して矛盾してるわけではないんですが、明日香がどういうつもりなのかよく分かりませんでした。
彼はカメラマンなんだから、モデルだったカスミの写真くらい持ってたって全然おかしくないと思うんですが。

それに余談かもしれませんが、こういう誤解が元になった痴話喧嘩を見るといつも「話くらい聞けよ」と思います;
まぁ冷静に話を聞くような賢い人間にはドラマなんて起こらないのかもしれませんが…。


・トリックについて
大いにネタばれですが、あえて言わせてもらいますと、監督いわく「こういう物語は決まって主人公に親しい人物が関わっているのが常だけど、いつもそれはおかしいと思っていた。今回はあえて「関係の薄い人物」に設定した」だそうです。
従って前半で出てくる手がかりをいくら考えても無駄です。
だって全て犯人の偽装なんですから。
実は全く関係の無い人物を、首謀者が雇って実行させていたというわけです。
ま、予測はつかなかったしお陰で最後まで集中して見れた部分はあるかもしれません。
謎解きを信条とするファンからは総スカンを食いそうですが(笑


・アイデア満載で、展開もちゃんと描かれていた
見る者を引き付けるアイデアは悪くありませんでした。
グロいのが難点ですが、まぁ猟奇殺人ネタですから。
置いていかれるような事もなく、最後までドキドキできたのは良かったと思います。
特に感動するような部分もありませんでしたが…。


・一言
最後の方の板の上を渡るシーンで明日香が転落死するというパターンはありだったと思います。
カスミはヘソを曲げていただけで明日香を憎んでいたわけではありませんから、あの場面で明日香が死んでしまったら自分を責めると思います。
そういう葛藤もありだったのでは。



それにしてもあんじは怖かったなぁ…。



解説
http://movie.goo.ne.jp/dvd/detail/D111782907.html


製 作 : 2004年 日
監 督 : 手塚眞
出 演 : 橋本麗香
     川村カオリ
     松岡俊介
     安藤政信
     小島聖
     岩堀せり
     あんじ
     オダギリジョー
     草刈正雄
     奥田瑛ニ

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2006-08-25 08:23:57

◎「チョコレート」

テーマ:成人映画
日活
チョコレート

ハル・ベリーが黒人女優として初めてアカデミー主演女優賞を獲得した彼女の代表作。
夫と息子をうしなった黒人女性と、差別主義者の父のために人生と息子を失った男が、不思議な運命によって男女の出会いをするが…。


・静かで落ち着きのある演出
テンションが低い抑揚の無いBGMで、出来事を淡々と描写します。
不幸に不幸が重なった二人が大人の出会いを果たすという、まさにロマンス王道話なんですが、静かで地味な演出のお陰か不思議と日常風景によく溶け込んでいました。


・ハル・ベリーのセックス描写
何しろ18禁です。
まさかこんなに長いセックスシーンがあるとは思いませんでした。
しかも悲しみを紛らわすために、全身全霊セックスに打ち込むという激しさ。
やはり下手なAVとは格が違います。
本番じゃないのにこの興奮!


・狙いを絞った物語
因習に囚われて何となく黒人を差別する白人と、白人と関わるといつもひどい目に合う黒人という、類型的な両者がとてもよく表現されたストーリーだと思います。
人種問題そのものにはあえてスポットを当てず、黒人と白人の恋のあくまで背景である点も現代的で高ポイントです。
「力まずに見れる」というのは案外大きな要素だと思うんですよね。


・白人が「許される」映画
黒人に対してうしろめたい過去がある白人。
その白人が、最終的に許される点がこの作品の重要ポイントだと思います。

開き直るか許しを求めるか。

この問題は、日本人にとっての「戦争責任」と似た側面があって興味深いです。


・「差別」問題について

このアカデミー賞獲得に、ハル・ベリーは「ついに扉が開かれたの!」と言って喜んだと言いますが、彼女はどう見ても純粋な黒人ではありません。
表題「チョコレート」の文字通り、彼女には白人の血が入っていると思います。

そういう意味では、何となく素直に喜んでいいのかどうか、複雑な部分もあります。


この場を借りて、ちょっとこの問題に関して思うことを言わせて欲しいです。


僕は人種差別には反対です。
しかし、差別を意識するあまり、逆の意味で真実を曲げてしまうことにも反対です。
それが悪意だろうが善意だろうが、真実を曲げることは先々に災難を呼び起こすからです。


人間の美意識からすると、「黒いもの」より「白いもの」を美しいと感じることは自然な反応だと思います。
もちろん、だからと言って「黒いものが醜い」と言う理由にはなりません。
あくまでこれは色彩における相対的な話なのであって、造形となればまた話は違ってきますから。

アカデミー賞という映画の賞においては、もちろん芸術性が審査項目に入ってくると思います。
そういう舞台で黒人女優が評価されにくいというのは、必ずしも差別問題ばかりが理由ではないのではないかと思うのです。


もちろん人種差別は根深い問題です。
移民国家であるアメリカでは、いつの時代も深刻な問題と聞きます。
ただ、そういう人道問題の陰で、ないがしろにされる真実もまたあると思います。


例えば、「障害者」「健常者」という呼び分けは「区別」です。
「区別が必要ない」と言うことは、この場合「障害者と健常者を同じに扱うべき」ということにもなります。
しかし僕は、この区別は必要だと思うのです。
異なる物を同じに扱うことが、果たして本当に公平と言えるのでしょうか…?
このように、「差別」と「区別」では意味が異なるのです。


こういった違いは、当然異なる環境で育った異なる人種間にも存在します。
Aの常識はBにも適用され、Bの常識はAにも適用され…なんてことになれば、あらゆる生活習慣の違いが摩擦の火種になります。
この種の摩擦の解消には「互いの生活習慣の違いを認めあう」ことが必要であり、これこそ「区別」なのではないでしょうか。
こういった「区別」無しに共存など可能な筈がありません。


もっと言えば、移民というものに対して極めて消極的な日本人が、この問題について積極的な発言をすること自体が最大の皮肉と言えなくもありません。

「人種差別反対」。
口で言うのは容易いことなのですが…。


解説
http://movie.goo.ne.jp/movies/PMVWKPD32767/index.html


原 題 : Monster's Ball
製作年 : 2001年
製作国 : アメリカ
配 給 : ギャガ・コミュニケーションズ
監 督 : Marc Forster マーク・フォスター 
脚 本 : Milo Addica ミロ・アディカ
     Will Rokos ウィル・ロコス
出 演 : Halle Beerry ハル・ベリー (Leticia Musgrove)
     Billy Bob Thornton ビリー・ボブ・ソーントン (Hank Grotowski)
     Heath Ledger ヒース・レジャー (Sonny Grotowski)
     Peter Boyle ピーター・ボイル (Buck Grotowski)
     Sean Conbs ショーン・コムズ (Lawrence Musgrove)

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2006-08-18 23:32:33

◎「デブラ・ウィンガーを探して」

テーマ:洋画
ポニーキャニオン
デブラ・ウィンガーを探して


母親と女優業の両立にずっと不安を抱えていた女優・ロザンナ・アークェットが、女優業に早々と見切りをつけて銀幕の世界から消えた女優・デブラ・ウィンガーにまつわる想いをテーマに様々な同業の女優達の人生哲学を追ったドキュメンタリー作品。

女優と母親の両立の問題。
年齢と、それに対する周囲の残酷なまでの変化。
女にとって、仕事で成功し続けるとはどういうことなのか。
また、変わるとしたら業界の今後はどうあるべきなのか。


「女優だから」「女だから」という部分と、実はそうでない部分。
皆が等しく言うことと、それぞれが別の考え方を持っている部分。
こういった曖昧にされがちな部分に、多くの女優の素顔と本音とをひたすら追うことでかなり迫っているように思います。


初めは「自分は男だから」と一線を引いたスタンスで見ていたのが、いつの間にか夢中になっていることに気づきます。
人として、何かを両立しなければならない場面は当然男にもあるわけで、ただその違いは、男は自らの選択によっていつでも道を選択できるのに対し、女は選択の余地があまり無いこと。
子供を生める間に結婚し、子供を生まなければならない女性にとって、仕事と家庭の両立は男よりも遥かに難しいのかもしれません。


最後に登場したデブラ・ウィンガーの選択は、彼女なりの最良の選択であった筈。
そこに幸福を見出した上で、自らの意思で選択したのならば、どんな選択をしたとしても納得は出来るはず…。


彼女自らの疑問の答えを追求することで、これだけ多くのメッセージを伝えて見せたことが凄いです。

思い込みに終始せず、ひたすら自らの疑問の答えを追い求めるというスタンスに真摯な想いを感じます。
ロザンナ・アークェットという女優の才能と、不思議なカリスマ性を感じさせる作品でした。


そもそも彼女達の出演作品のプロモと無関係な声を聞けるというだけでも、非常に貴重なことではないでしょうか。

愉快なストーリーがあるわけでも、派手なアクションがあるわけでもありませんが、「面白いかどうか」と問われれば迷わず「面白かった」と答えます。


解説
http://movie.goo.ne.jp/movies/PMVWKPD34217/index.html


原 題 : Searching for Debra Winger
製作年 : 2002年
製作国 : アメリカ
配 給 : トライエム=ポニーキャニオン
監 督 : Rosanna Arquette ロザンナ・アークェット
出 演 : Patricia Arquette パトリシア・アークェット (Herself)
     Rosanna Arquette ロザンナ・アークェット (Herself)
     Emmanuelle Beart エマニュエル・ベアール (Herself)
     カトリン・カートリッジ
     ローラ・ダーン
     ジェーン・フォンダ
     テリー・ガー
     ウーピー・ゴールドバーグ
     メラニー・グリフィス
     ダリル・ハンナ
     サルマ・ハエック
     ホリー・ハンター
     ダイアン・レイン
     ケリー・リンチ
     ジュリアナ・マーグリーズ
     キアラ・マストロヤンニ
     サマンサ・マシス
     フランシス・マクドーマンド
     キャサリン・オハラ
     ジュリア・オーモンド
     グウィネス・パルトロー
     マーサ・プリンプトン
     シャーロット・ランプリング
     ヴァネッサ・レッドグレーヴ
     テレサ・ラッセル
     メグ・ライアン
     アリー・シーディ
     エイドリアン・シェリー
     ヒラリー・シェパード=ターナー
     シャロン・ストーン
     トレイシー・ウルマン
     ジョベス・ウィリアムズ
     デブラ・ウィンガー
     アルフレ・ウッダード
     ロビン・ライト・ペン
     ショーン・ペン (特別出演)
     ロジャー・エバート (特別出演)

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2006-08-18 16:13:07

○「ナイト・オブ・ザ・スカイ」

テーマ:洋画
ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン
ナイト・オブ・ザ・スカイ

フランス空軍の主力戦闘機「ミラージュ2000」による実写シーンを惜しみなく前編に投じ、フランス版「トップ・ガン」と騒がれました。
実際、早まわしなどはあるものの、やはり全編実写の価値は十分。
徹底して爽快感を追及する作風は、同監督によるアクション作「TAXI」を髣髴とさせます。


巨大な増槽タンクを搭載した「ミラージュ2000」は、世界で最も美しい戦闘機の一機と言っても過言ではありません。
その機体をロールさせると、二本の航跡も捩れる。
機体を上昇させると、薄い雲を垂直に横切る。
雨雲を強引に通過すると、一瞬水滴が風防を覆う。
ロールが多過ぎて目が回る難もありますが、そんなことは「ミラージュ」をここまでクローズアップしてくれたことの喜びにかき消されてしまいます。


ストーリーもよくあるミリタリーアクションの延長線上で大したひねりがあるわけでもなし、主人公を巡るドラマも淡白ですが、「今も昔も空を飛ぶことだけだ」という主人公のセリフに象徴されるように、この映画の醍醐味はひたすら空中を自在に飛び回る爽快感に尽きると思います。
そういう狙いの作品として、これは成功作と言っていいと思います。


個人的に一言付け加えさせていただきますと、現代の戦闘機というものは、何十トンもの機体をジェットエンジンのパワーで強引に飛ばしているものなので、当然運動時の慣性もきつく、軽やかな機動には難があります。
爽快感の演出には若干の早回しが必要だったのかもしれませんが、僕はあの重量感も好きなんですけどね…(^^;
というより慣性(重量感)を感じるような映像が無いと、どうもCG臭く見えてしまいます。
そこは直球勝負だった「トップガン」に負けてるところかもしれませんね~。
「トップガン」との勝負は、「ミラージュ」を使った新鮮さを考慮して、まぁ引き分けという所でしょうか。


解説
http://movie.goo.ne.jp/contents/movies/MOVCSTD8409/index.html


製作年 : 2005年
製作国 : フランス
配 給 : UIP映画
監 督 : ジェラール・ピレス
出 演 : ブノワ・マジメル
     ジェラルディン・ペラス
     クロヴィス・コルニアック
     アリス・タグリオーニ
     フィリップ・トレトン

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2006-08-08 01:48:22

○「男たちの大和」

テーマ:邦画
東映
男たちの大和 / YAMATO


金曜日が解禁だったので、月曜日の昼間という狙いがまんまと的中。
難なく借りることができました。
久々の戦争ネタの大作なので、それはもう鼻息荒げて見ましたよ。
というわけで、少々長いですが感想です。


・大和の特攻出撃にまつわる悲劇の物語
この作品は、大和の特攻出撃の悲劇を描いた物語です。
もちろん大和の最後の出撃の顛末や特攻のなんたるかを描いているものであって、戦争そのものをどうこう言う作品ではない点が重要なポイントだと思います。


・雰囲気作り
もちろん話題になった6億の大和セットは凄いです。
全く同じものを撮影しても、CGと実物(レプリカ)では存在感がまるで違います。
これは「ウインドトーカーズ」や「パールハーバー」と、「トラトラトラ!」や「遠すぎた橋」、「プライベートライアン」などを見比べていただければ一目瞭然だと思います。
もちろん、低予算映画に出てくる出来の悪いレプリカとは比べるべくもありませんが。
いずれにせよ、この点をかんがえて、あえて実物大セットという英断を下したスタッフの方々に拍手を送りたいと思います。

またそれ以外にも、たとえば主人公の青年の実家の漁船や、呉のドック周辺など、どこまでCGなのか分かりませんが凄く良くできていて、この辺りも90年代以降の日本の戦争映画としては最高レベルで嬉しい誤算でした。


・蒼井優の好演
この娘は「花とアリス」で完全に化けましたね。
今回の作品の出演者の中では最高の演技でした。
この演技に泣かされた人はかなり多い筈です。
僕もぐちゃぐちゃになりました…。


・特攻
母親の心情、養子という当時しばしば見られた肉親との複雑な関係、何も言わなくても態度で「特攻」と感づく雰囲気、特攻に出る兵士達の心情…。
様々な角度から特攻を描き、その全てに無理な「作り」が無くすんなりと見ることができたのは大きいです。
特に、生還した主人公が戦死した戦友の母親に報告に行くシーンなどは素晴らしかったです。


・善人ばかりの不自然
一方、ここはやっぱりというか何と言うか…。
軍上官や大和艦上での兵士達の態度などは、もう少しリアルにできなかったかなぁと思います。
上官が部下の兵卒に対して理解がありすぎるのです。
命を賭して戦うことに対してネガティブと受け取られるような発言は、例え具体的にそれを取り締まるようなことが行われない場所でも暗黙のルールとしてできないような雰囲気があった筈です。
ましてや敗色濃厚なあの当時の話ですから、理性を失いかける者が多数いてもおかしくありません。
そういう背景だからこそ部下に理解がある上官が格好いいのであって、みんな良き理解者というのはリアリティ的にも問題だし、演出的にもメリハリがなくてつまらないと思います。


・日本における「戦争映画」の限界
どうなんでしょう。
例え演出上の話であっても、戦死者のことを悪く描いたり、エンターテイメントとして消化したりすることが許されない雰囲気があるのでしょうか。
こういう問題には色々な意見があってしかるべきなのに、日本の戦争映画は皆判を押したように「戦争反対」「平和主義」の大合唱です。
こういうのって、かえって気味悪く感じます。

第一、そんなことは言われなくても分かっていることです。
その点「ローレライ」や、例え作品としては失敗だったとしても「亡国のイージス」などは果敢に挑戦していたので気持ちよかったですけど…。


仮に感動作として考えるにしても、まだどこか「いい子」ぶってるというか、手加減してる気がしてなりません。
国内ではノスタルジーや人道主義も通用するかもしれませんが、この内容ではおそらく、当時敵側に回った人々をも感動させるレベルとは程遠い気がします。
もっと真実に迫り、全てを正直に曝け出してこその人間描写だと思います。


これを乗り越えないと、国際的な評価を得られる戦争映画は、当分作れそうもないような気がするのですが…。


解説
http://movie.goo.ne.jp/movies/PMVWKPD36849/index.html


製作年 : 2005年
製作国 : 日本
配 給 : 東映
監 督 : 佐藤純彌 サトウジュンヤ
原 作 : 辺見じゅん ヘンミジュン
脚 本 : 佐藤純彌 サトウジュンヤ
出 演 : 反町隆史 ソリマチタカシ (森脇庄八)
     中村獅童 ナカムラシドウ (内田守)
     鈴木京香 スズキキョウカ (内田真貴子)
     松山ケンイチ マツヤマケンイチ (神尾克己)
     渡辺大 ワタナベダイ (伊達俊夫)

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2006-08-08 01:10:09

○「THE 有頂天ホテル」

テーマ:邦画
東宝
THE 有頂天ホテル スタンダード・エディション


年末年越しカウントダウンパーティーを控えたホテルで、次々と起こる騒動にホテルマン達がてんてこ舞いになりながらもなんとか乗り切ろうと奮闘する姿を描いた喜劇作品。


典型的な劇場演出をまんま持ち込んで、ここまで成功している映画監督は他に類を見ないと思います。
個人的には「映画は映画、舞台は舞台」という考えなのですが、この方の作品は何をしてくるかワクワクさせられるものがありますので、最近はかなり見直しています。
今回も、大方の期待を裏切らない、そんな三谷ワールド全開でお送りしています。


まず感心するのは、キャラクターが活きていること。
舞台的な演出をする監督さんは、皆ここが上手いですね。
特にこの三谷監督は誰にどんなキャラクターをやらせると面白いかというツボを熟知していて、痒いところに手が届く演出が痛快です。


特に松たか子扮する竹本ハナの存在感は凄かったです!
若手大物政治家の元・愛人であり、今はホテルの客室係として頑張っているシングル・マザー。
ちょっと物事をはすに構えて見ているところはありますが、基本的には愛情に溢れ、ウィットに富んだいいお母さんです。
そんなんだよな、お母さんの役なんだよな。
正直、母親には見えませんでした(笑
ただ、女優・松たか子の雰囲気を喜劇の中でこうも引き立たせられてしまうと、もう脱帽の一言しかありません。
やっぱり半端なドラマ監督とかとは役者が違う感じです。


とはいうものの、やっぱり劇場の劇なんですよね~;
こういうのが好きな人にはたまらないのかもしれませんけど、どうしてもそこは定額割引が働いてしまいます。

まぁこういう種類の映画が苦手な僕が褒めるんですから、◎でなくても面白いんだと心得てください。


解説
http://movie.goo.ne.jp/contents/movies/MOVCSTD8018/index.html


製作年 : 2005年
製作国 : 日本
配 給 : 東宝
監 督 : 三谷幸喜
出 演 : 役所広司
     松たか子
     佐藤浩市
     篠原涼子
     香取慎吾

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2006-08-03 12:59:06

△「荒野のストレンジャー」

テーマ:洋画
ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン
荒野のストレンジャー

海沿いの小さな町・ラーゴに、一人の無宿者が訪れる。
彼は町に着くなり、因縁をつけてきたチンピラ3人を射殺し、絡んできた女は納屋に連れ込んで犯してしまう。
とんでもない悪党だが銃の腕前は確かと踏んだ町の人々は、近々牢獄から放たれ、町に復讐にやってくるであろう無法者を返り討ちにするよう男に依頼する。
男はまるで無関心だったが、「町に用意できるものなら何でも提供する」という申し出に重い腰を上げる。
実は町には、前任の保安官にまつわる隠された過去があるのだが…。


クリント・イーストウッド自身の監督による西部劇。
最初、この謎めいた無宿者は、酒を皆にふるまったり、ブーツや馬の鞍を新調したり、ホテルの最上級スイートを占拠して女を連れ込んだりと、村が代金を請求できないのをいいことにやりたい放題です。
この無宿者は何でこんな風に町をからかうような事をするのか。
その謎は、話が進むにつれ少し意外な形で明らかになっていきます。


こういうオチですか~!


昔「週刊少年ジャンプ」に「コブラ」という漫画が連載されていたんですが、その中にちょっと似た話がありました。
作者・寺沢武一先生はクリント・イーストウッド出演作品にすごく影響を受けていましたからね…^^

20年以上経って初めて元ネタを知った感慨はひとしおです。


意欲的な取り組みだし光るものはありますが、古典的な復讐劇にしては何となく歯切れが悪く映ってしまう部分も否めません。
単純な勧善懲悪にしたくなかったのかもしれませんが、要はその結果できたストーリーにどんな感動があるのかということ。

復讐で○○できてしまうってのは、死んだ○○○もいまいち正義漢ではないように思えてしまいます。

人間的ではあるのかもしれませんが。

何ともすっきりしません;


もっと痛快な結末を期待していたんですが…。


現代は“High Plains Drifter”、「天界からの漂流者」とでも訳せましょうか。

きっと「クリント・イーストウッド作品」というブランドを強調したくてこんな邦題になったんでしょうね…;

「ストレンジャー」て。

意味不明;;


一言で言うなら「処刑ライダー」ですね。

あ、こっちの方が古いのか。


解説
http://movie.goo.ne.jp/movies/PMVWKPD3225/index.html


原 題 : High Plains Drifter
製作年 : 1972年
製作国 : アメリカ
配 給 : ユニヴァーサル=CIC配給

監 督 : Clint Eastwood クリント・イーストウッド
脚 本 : Ernest Tidyman アーネスト・タイディマン
出 演 : Clint Eastwood クリント・イーストウッド (The Stranger)
     Verna Bloom ヴァーナ・ブルーム (Sarah)
     Marianna Hill マリアンナ・ヒル (Callie)
     Mitchell Ryan ミッチェル・ライアン (Dave)
     Jack Ging ジャック・ギンク (Morgan)

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2006-08-03 01:58:45

◎「大統領の陰謀」

テーマ:洋画
ワーナー・ホーム・ビデオ
大統領の陰謀


ニクソン大統領失脚の原因となったウォーターゲート事件 の全貌を、事件発覚の契機となったワシントンポストの記事を担当した2人の記者の目を通して描く。


劇的な演出を極力抑えて淡々と描いているんですが、事件の全貌が明らかになるに連れて増していく緊張感はヒシヒシと感じます。
RレッドフォードとDホフマンという名優コンビの演技のお陰もあるでしょうが、何よりもアメリカという世界で最も豊かな国の最高権力を巡る駆け引きの闇の深さには戦慄を禁じえません。


ちなみにニクソンの後を継いだのはジョンソン大統領。
彼もまた、空前の人気を誇ったある人物の暗殺への関与を噂される身です。


事件が起きたのは72年ですから、この映画は直後に製作されたと言っても過言ではありません。
実際、製作そのものは無事に終わったのですが、会社の方は様々な嫌がらせを受け、公開もジョンソン大統領から特に要請があって総選挙が終わった後に変更されたのだそうです。


サスペンスとしても、ハードな社会派作品としても充分期待に応えてくれる作品だと思います。


解説
http://movie.goo.ne.jp/movies/PMVWKPD5664/index.html


原 題 : All the President's Men
製作年 : 1976年
製作国 : アメリカ
配 給 : ワーナー・ブラザース映画配給
監 督 : Alan J. Pakula アラン・J・パクラ
脚 本 : William Goldman ウィリアム・ゴールドマン
出 演 : Dustin Hoffman ダスティン・ホフマン (Carl Bernstein)
     Robert Redford ロバート・レッドフォード (Bob Woodward)
     Jack Warden ジャック・ウォーデン (Harry Rosenfeld)
     Martin Balsam マーティン・バルサム (Howard Simons)
     Hal Holbrook ハル・ホルブルック (Deep Throat)

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