空き巣の6割が窓からの侵入となっています

侵入犯が目をつけている本当の場所とは

皆さんの防犯意識というのは年々高くなってきており、カギの生活救急車にも、「防犯性の高い鍵に交換してほしい」、「防犯性を高めるために1ドアツーロックにしたい」などのご依頼を多く頂いております。ただ、防犯性の高い鍵にするだけで本当に防犯性は高くなるのでしょうか、また鍵を交換することが空き巣対策の最も有効的な手段なのでしょうか。こちらは、警視庁の統計データをもとに紐解いていきたいと思います。

警視庁の「平成28年中の住宅対象侵入窃盗の発生状況」データによると、住宅対象侵入窃盗は緑側、ベランダ、居室等の窓からの侵入が59.5％と多くなっています。玄関等の出入口からの侵入については40.4％となっています。

6割の空き巣が窓からの侵入を行っていることがわかります。

侵入手口としてはガラス破りで、窓ガラスやガラス戸をドライバー、ガムテープなどを使用し割ってそこから手をいれてサムターンやクレセント錠等を開ける手口です。最近ではガラス全体を切り抜いて窓を開けずに侵入する手口も発生しています。

鍵の交換だけを考えていた人にとっては、少し驚いたデータかもしれませんが、よく考えてみると窓というのは1階の窓や玄関まわりだけでなく、トイレや浴室などいろんな箇所に設置されています。防犯ガラスにしておらず、クレセント錠だけなら簡単に侵入されてしまいます。また、窓によっては外からの死角になるところもあるため侵入犯によっては都合のいい手口でもあります。侵入犯は玄関からだけではなく、隙があるいろんな場所から侵入しようとする傾向があります。こうしたことから、鍵やガラスなどの「交換」を行う前に、家の侵入されそうなところを全てチェックし、侵入犯に目をつけられないような対策をまずは行うことが大切であると言えるでしょう。

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