ギター試奏記 山野輝慈 | クラシックギターマニア おうどん

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クラシックギター大好きおうどんのブログです。
登山とか南米のフォルクローレもやりますよ。
あと本間廣明ギターの非公式アンバサダーです。

伝説の山野輝慈ギターを試奏してきました。
2007年の弦長630ミリの作品で、外観からハウザー1世をかなり意識したであろうことは容易に想像がつきました。
すでに見た目の雰囲気、材質の選び方、ロゼッタ、Vネックジョイントなどから只者でないオーラを発しており、気安く触れるギターではありませんね。Vネックのとがった接合部は色の違う別の材があてがわれてる模様。また、ナットはアグアドのように牛骨と黒檀の2層構成でした。ロゼッタは完全にハンドメイドですね。しかもとてもできが良いです。ネックそのものの材質も凄い。なんというか、上質。横裏はインディアンローズの綺麗な木目です。
あっ、ちなみにおうどんのギター見た目部門では、ランキングナンバーワンになりました、このギター。さらに、糸巻きをゴトーからライシェルに変えればなお良し。

さて、音ですが、おうどん史上最もハウザーを感じる、最高のトラディショナルギターでした。なんやこれ!この人は天才か!?この人がハウザー1世の正当後継者でよいのではなかろうか?初期作のベラスケスもこんな感じだったのだろうか…。
数多の外国製のハウザーモデルも、ここまで真にトラディショナルに迫ったものは見たことがありません。もちろんハウザー2世よりも良いです。ハウザー2世はあまりに重厚で、とてつもなく濃厚な音色ですが、スペイントラディショナルは感じないですね。
まあはっきり言ってこの完成度はずば抜けています。これほどのヌケの良い音はそうお目にかかれないです。This is guitarですな。

山野さんは寡作でしかも連絡手段も不明、さらに作品は海外に行っているようなので、新作の入手は難しそうです。残念です。自分の中で、世界に誇れる知られざる日本の名工は、本間廣明、山野輝慈の両氏となりました。なので、是非とも会ってみたいのですが。

いや~、しかし、凄いギターでした!