お腹が空いてないと言う息子。


それなら少しの時間、今回の事のいきさつを詳しく聞こうと息子に色々な事を聞きました。


なぜ新幹線に乗ってまで、塾の仲間を助けようと思って行ったのか。


「全国の仲間達に言われたんだよ、時が来たって。ほら、この人も言ってる。」

と見せてきたのは、とあるSNSでした。

なんて事ない外国人のラッパーらしき人物。

「これはMに言ってるわけじゃないじゃん。」

と息子に言う私に、

「この人もこの人も、全部自分に言ってきてる気がする。」



……なに言ってんだろ。自意識過剰にもほどがある。

と思っていたら、だんだん息子の様子がおかしくなってきました。


「○ぬの嫌だわー。」


「俺は絶対○なない!」


「あーーー!○にたくねーーー!!」


30秒おきに 携帯を開いてはSNSのチェックをする。


半分泣いてるような、悲しそうな、何とも言えない顔で焦りながら携帯をスクロールする。


「分かった分かった、一回落ちつこう。」

と背中をさする私でしたが、どんどん様子がおかしくなっていった息子は最終的に叫び始めました。


「ゔわーーー!!」


その目は何かを追いかける様な感じで 見えない物に威嚇してる様な、そんな叫び声。 産まれてから今まで見た事が無い息子の姿でした。

「おいーーーー‼︎」

何に対して叫んでいるのか。私は必死で息子を押さえつけ、息子の名前を呼び続けました。


…ふっと息子の力が抜けたと思って、顔を見たら 目を開けたまま失神していました。


「M!M‼︎ 私だよ、お母さんだよ!分かるでしょ⁈」

息子の頬を叩きながら叫びました。


見ていた主人も慌てて息子の元に来て、私と一緒に息子をなだめようと

「おー、どうしたどうした? 落ちつこうよ、一回。」


失神して空を見ていた息子の目が 再び意識を取り戻したと思ったら、また叫び出す。 何かと戦っている様に。


主人も私も訳が分からず泣きながら必死で息子を押さえていましたが、息子の力も相当なもので、限界が近づいてきました。


「精神科で診てくれる所を探そう!」

主人がすぐに診てくれる精神科を探そうと、あちこちの精神科に電話をし始めました。