ことばが増えない原因は何か | 国分寺発達障害児学習指導教室smileのブログ

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国分寺市にて、発達に不安のあるお子さまを対象に、個別指導を行っております。
ABA(応用行動分析)を基盤に、一対一体制・60分のセラピーをやります。
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今日は、お電話でご相談をお受けしました。


「ことばが増えない」

というお子様のケースです。


発語はあるが、増えない、というお子さんが当教室にいらっしゃることは本当に多いです。

まず、何をすべきかというと、

ことばが増えない原因を明らかにする

ことです。


どんな物事でも、困ったことには、必ず直結した原因があります。

発達障害児の困りごとに関しては、

「どのような能力が足りなくて、そのような状態になっているのか」を考えてから、支援内容の方向を決める必要があります。


今日、ご相談をお受けした方とお話しすると、通ってらっしゃる療育機関やABAエージェンシーの担当の先生に発語がないことを相談すると、「無理に出させない方がいい」と言われたようでした。

おせらく内言語を高める課題を中心に進め、「音の出し方」に対するトレーニングはしない、という方針なのでしょう。


今まで何度か、このブログでも書いてきましたが、

発語がない・増えない原因が「音の出し方がわからないせい」であるケースが、本当に多いんです。口腔機能のイメージを掴めていないために、どうやったらどの音が出るのかわからない、手段の段階でつまづいているケースです。


「内言語はすでに年齢相応に高まっている、認知も高い、ただ表出だけができない。」

このようなお子さんに、内言語を高める課題、認知を上げる課題、手先課題ばかりやっても、なかなか喋るようにはならないでしょう。

なぜなら、原因に対するアプローチではないからです。

今日ご相談を受けたお子さんは、お話しを伺った感じでは認知は高そうで、ジェスチャーや指さしで色々なことを伝えており、発達検査でも発語がなくても答えられるものはできている、という状態でした。

ものの名前も分かっており、語頭だけ言うなどはしているようです。

お会いしていませんが、明らかに「音の出し方が分からないだけ」のケースのように感じました。


このようなお子さんには、音の出し方を一つずつ教えてあげる必要があるわけです。

さらに言えば、「音を出すために必要なスキル」を分けて、一つずつ獲得していく必要があります。


「つみきの会」さんや、多くのABAエージェンシーは、音声模倣をやっていると思いますが、取り組んでいない療育機関も多いのかもしれません。

認知が高いお子さんは、内言語が高くなると、発語が遅れても、じわじわと、なんとかして喋れるようになる場合も確かに多いです。

そのようなお子さんだと、「待つ」スタイルでもなんとかなる場合もありますが、なんとかならないことも、私はあると感じています。


音の出し方を教えたから喋れるようになったけれど、教えてあげないと、喋れないままだったのではないか、と思われるお子さんを、何人も見てきました。


音声模倣の進め方や、

ことばを増やす課題内容については、

↓こちらにまとめたことがありますので、貼らせていただきます。



音声模倣の進め方 


音声模倣でことばを獲得したAくんの事例 


音声模倣でことばを獲得したGくんの事例 



音声模倣は、お子さんが最も苦手とする領域に踏み込むことではありますので、
絶対に感情的に怒ったりしてはいけないし、かなり慎重に進めなければなりません。
ごほうびをたくさんあげながら、たくさんほめて、励まして、楽しく取り組むことが前提です。
でも、二歳を過ぎて、まだ発語がないお子さんで、取り組めるようなら、やった方がいいと私は思っています。


できないときは「どうしてできないのか」を、よく観察して考えると良いと思います。
よく見ると、必ずどこかに原因が見えてきます。
専門家は色々な子どもを見ているので原因をみつけやすい場合もありますが、親は一番近くで
ずっと子どもを見ていますので、誰よりもよく子どもを知っている「その子の専門家」です。