今年もありがとうございました | 国分寺発達障害児学習指導教室smileのブログ

国分寺発達障害児学習指導教室smileのブログ

国分寺市にて、発達に不安のあるお子さまを対象に、個別指導を行っております。
ABA(応用行動分析)を基盤に、一対一体制・60分のセラピーをやります。
HPはコチラ↓↓
http://smileryoiku.com/

2019年も、多くのかわいい生徒さんたちと、かけがえのない時間を過ごすことができました。
充実した、幸せな一年でした。
ありがとうございました。


今年は、実は、教室のシステムを大きく変えようとし、ある目的をもち、対外的に行動していました。
どういうことかというと、
実は、東京都の指定を受け、今の教室を児童発達支援事業所というかたちに変えようとしていました。

指定を受けられれば、障害者受給者証をつかうことができ、補助金がおりるので、生徒さんの負担が軽くなると考えていました。また、結果的に規模も今よりも大きくなるため、もっと多くの方のお役に立てるかと考えていたのです。

都に指定申請をし、人員や資格もクリアしており、あとは基準に合う物件だけみつかれば、進められるという状況が、しばらく続いていました。

しかし、
結論から言いますと、
指定申請を取り下げることに決めました。
つまり、事業所としてではなく、今のままの、実費での学習教室という形態を変えることなく、継続することにしました。

事業所の指定を受けられるようになることを楽しみにしていてくださった生徒さんには、申し訳なく思います。
すみません。

本当に悩んで悩んで悩み抜いて、出した決断です。
いくつか理由があります。

まず、ひとつは、
当教室に来てくださっている生徒さんの半数が、週五で通う療育施設に通っているということでした。つまり、その子達はすでに平日は受給者証を使っているので、当教室の利用分は実費になってしまいます。(受給者証は、1日に二回は使えないからです。)
そして、事業所となると、システム上、実費の料金を今より高くせざるを得ませんでした。
生徒さん達の負担を軽くしたくて指定を受けようとしていたのに、負担が大きくなってしまう方がいる…というのは、本末転倒ですので、大変迷っていました。


もうひとつは、物件のことでした。
指定を受けるには、東京都が定めている設備基準を満たしていなければならず、今の教室では満たせていない条件があり、ダメだったので、他の物件を探していました。

当教室では、基本的には個別指導しか行わないつもりですが、定められている設備基準は、集団療育を想定したものだと思われます。
指導室は、30㎡以上の一体的な死角のないスペースが絶対条件となります。
実際に使うときには、パーティションで仕切って使うことは許されていましたが、簡単なパーティションで仕切っての個別指導の場面を想像すると、指導の質が下がることは容易に考えられました。
私は、指導室は、出来る限りの刺激を減らし、厳しく環境調整をした上で、一分一秒を無駄にしない高密度なセラピーを行うことをモットーとして、七年間取り組んできました。
サービスの質が低下することが分かりきっているのに、都が定めているから仕方なく、だだっぴろい30㎡以上のスペースがとれる物件を探し続けていることが、虚しくなる瞬間があり、私にとって何が大切なのかを、何度も考え直したりしました。
現実的には、条件が満たせても、検査済証がなかったりして(ないとダメなのです)、当教室の近辺の自治体には一件も、みつかりませんでした。基準に合い、当法人の条件にも合う物件はひとつもありませんでした。
(もう少し大きな規模で考えている会社なら、あったかもしれませんが、、)

物件が、私含め、スタッフ全員の自宅からだいぶ離れた場所にしかみつからなかったということが、直接の理由でしたが、
他に、共に運営する予定だった事務スタッフとの運営に対する考えの相違があったこともあります。

当教室が大切に守ってきた、セラピーの質、レベルは、指定を受けて事業所としたならば、保ち続けるのは難しいかもしれないとも思いました。
「どんな場所でも取り組めるように」あえて環境調整をせず、指導を行うことが必要なときもありますが、
私が見てきた、たいていの子は、概念の理解を急がなきゃいけない子ばかりです。
概念を理解し、伝えるスキルを持ててからなのです、「どこでも出来る子にする取り組み」は。
課題はひとつずつ。
スモールステップで。
は原則なのです。
都が定めている設備基準では、それをするのが難しくなるのだと感じました。(こんなことをいうのは失礼ですが、実際、児童発達支援事業所に行っていたお子さんが、そちらをやめて、当教室にうつってくることは多いです。)
最低限の療育内容は出来るかもしれませんが、私が求め、想定しているレベルの指導をする環境は、事業所の指定を受けるための基準を満たそうと思うと、手放さなくてはならなくなります。


(余談ですが、
障害児が、本当に必要な質の指導を無料で受けられるようになるためには、療育現場をもっと理解した人が介入して、設備基準を現場に合わせたものに変える必要があると思います。
指定を受けようとした法人の代表理事としてではなく、障害児の親として感じたというのが本音です。せめて、集団療育と個別療育くらいは分けて基準を定めなければ現実的ではないでしょう。しかし、経営的に、個別指導だけでは成り立たないのでしょうから、仕方ないのでしょうか。)


このような経緯があり、
児童発達支援事業所の指定を受けるのは、やめることにしたというわけです。
ずいぶん長い説明になってしまいました💦

今、当教室で一緒に働いてくれているセラピスト達は、実はとても優秀な方ばかりです。
専門性が高く、情熱があり、セラピーが上手です。ありがたいことに、今、当教室は、セラピスト達との信頼関係で成り立っています。

そのおかげもあり、当教室は、今年度も、全ての予約が埋まっておりました。
今年度は年長さんが多く、三月いっぱいで18名の方が卒業しますので、四月以降は空き枠が出る予定です。
ご興味のある方は、お問い合わせください😊


今年度は、結果的には、実らなかった案件に力をいくらか注いできました。
しかし、無駄だったとは感じていません。
気がすんだ、というのが、正直な気持ちですw
私は、今までの人生で、自分が一度やろうとしたことを「諦める」ということをしたことがありません。
なので、今回は引き際が分からず、苦しんだときもありました。
しかし、今回は、「諦める」ではなく、自然に気持ちが切り替わりました。
総合的に考えて、今の状態を継続することが、ベストであると判断ができました。
今来てくださっている生徒さんたちには、お騒がせし、期待もさせてしまい、申し訳ありませんでした。
が、今後も、全力で、生徒さん達の一番のしあわせを考えて、指導に取り組ませていただくつもりです。
ずっとずっと先を見て、お子さんのハッピーな状態を増やすためのセラピーを、当教室では考え続けていきます。

私自身はこれからも、障害児がことばを獲得するプロセスについて、研究を続けていきたいと思っています。


いつも、伝えたいことを伝えられない子どもの気持ちが、私の中にあります。
かなしくて、苦しくて、もどかしくて、運命に対する深い怒りを、私も、一緒に感じています。


僕は嫌だ!

と、言える大人に。
言える人生になれますように。
生徒さん達を見ながら、いつも思っています。


来年もよろしくお願い致します。