家庭療育 | 国分寺発達障害児学習指導教室smileのブログ

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国分寺市にて、発達に不安のあるお子さまを対象に、個別指導を行っております。
ABA(応用行動分析)を基盤に、一対一体制・60分のセラピーをやります。
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私が教室をはじめてから、今年で7年目になりました。

ちょうど、障害を持つ私の次女が年長になった時に、教室を開いたのでした。

七年前は、家庭で親が子どもに概念のようなことを教えている人は、今ほどはいなかったように思います。
「家庭療育」という言葉も、ほとんど耳にしませんでしたし、個別指導をしてくれる場も、今のようにはなかったと思います。
この数年で、児童発達支援事業所が一気に増え、軽い負担で療育を受けられるようになったことは、とても良くなったなあと感じています。

話は戻りますが、
当教室にいらっしゃる生徒さんも、「ご自宅でお母様がABAを毎日やっている」という方がとても増えました。 
これは、「つみきの会」のおかげである部分が大きいのではないかと感じます。
多くのお母様が、「つみきの会」のプログラムを取り組んでいるとおっしゃっています。

お母様が、専門家のアドバイスを受けながら日々課題に取り組む、というスタイルが、一昔前に比べて、ものすごく増えたなあと感じているのです。

そんな私も、娘に毎日ABAをやっていた親の一人です。
ただ、私の場合、療育の主なところは、通っていた療育施設の先生に頼りきっており、母親である私は、少し補うくらいのスタンスでやっていました。
完全に信頼できる先生がいたので、物理的にも私の精神的にも、もたれかかり、寄りかかり、今思い返すと、ある意味「丸投げ」していた部分もあります。

それでも、ほぼ毎日、ABAセラピーを取り組んでいて、心底思ったことは、
「これは他人がやった方がいい」
ということでした。

でも、親がやるのは物理的に仕方ないです。
毎日取り組んだ方が成果は上がるものですし、毎日セラピストを確保することは不可能に近いです。週一日ではとても間に合わないケースはたくさんあります。
しかし、本来は、セラピーは「他人」がやるべきことだと強く感じました。


なぜなら、親は必死すぎるからです。
イライラしたり、悲しかったり、喜びすぎたり、期待しすぎたり、悔しかったり、傷ついたり、絶望したり、悲観的になったり…

私の場合は、どうしても気持ちが乱れてしまうことがありました。
親となると途端に「引き際」が見えなくなるものだと痛感したのです。
セラピストとして、たくさんのお子さんのABAセラピーをしてきましたが、「引き際」は大事だと感じています。次に繋がるからです。
親である限り、セラピーをやる時にはよほど気をつけていないと、やり過ぎたセラピーがもたらす負のオマケがついてくるリスクが高まるのではないかと体感しました。
(そうではない親御さんもたくさんいらっしゃるとは思っています。現に、当教室にいらっしゃっているお母様たちは、楽しんでセラピーをやっていらっしゃる方も多いです。)


それと、
親としての一番大事な役割を全うできなくなる可能性もあります。
それは「情緒を安定させる」ことです。
家庭が、ただただ安心できる場であることは、子どもの情緒の安定に大事な条件だと思います。
もちろん、情緒は生まれながらの気質によるところが大きいですが、家庭環境で育てていく部分であると感じています。


何が言いたいかというと、
「家庭療育は、ムリをしないで」
ということです。

障害を持つこどもは、ただ、食べさせて、風呂にいれて、寝かせるだけでも、定型発達の子どもよりはるかに大変です。
最低限の世話をするだけでも、かなりの負担がかかってきています。

それに伴い、
「療育をしなければ」
というプレッシャーがかかってきているムードを感じています。

何かをしなければ、という焦る気持ちはあるし、今出来ることをしたいと思いますし、
多少苦労しても、頑張らなければならない数年はあるとは思います。
が、自分の気持ちに耳をすませて、ムリをしすぎないように、、。

私もこどもが小さい頃は、
「様子を見ましょう」とか「ムリするな」と言われて、ムッとしてきた一人でした。
じゃああなたはこの子の将来に責任をとってくれるの?
と思っていました。

今でも、「様子を見ている時間はない」という気持ちは変わらないですが、

あれは、「気をつけろ」という言葉の裏返しだったのだなと思っています。

ABAセラピーを家庭で毎日取り組むのは、リスクも大きいですよ。気をつけてください!

ということです。

子どもと親が無理しすぎていないか、
カチカチになっていないか、意識して、
抜くところは抜いて、
一番大事な「情緒の安定」をちゃんと育てられているかどうか、
冷静な目で、
チェックしたほうがよいと思います。


当教室には今、私以外に5名のセラピストがいます。皆、発達心理のエキスパートであり、情熱をもってお子さんのレベルアップに取り組んでいます。
私達が気をつけていることは、「発達全体を見る」ということです。
全体を見て、様々なことのバランスをとっていきます。
療育のメインを、自分ではない誰かに預けることで、家庭療育をやる時にも余裕がうまれると思います。

頼れる場所を作って、
子どもも親も、肩の力を抜けている時間はあるか、
全体を見ながら、いろんな優先順位を決めて、楽しみながらやれたら、理想的ですね、、。


ABAセラピーは、他人がやるべきだと強く思ったので、私は教室を開きました。
ですので、コンサルティング的なことは、ご要望があるとき以外は行っておりません。
課題の進め方などについて、アドバイスをさせていただくことは多いですが。
セラピーをやる時は、
「今は私に任せて、ちょっと肩の力を抜いて、この時間くらいは休んでいてくださいね」
という気持ちでいます。