南下政策に邁進していたキリンHDであるがこれで第一フェーズが終了したといったところだろう。

[毎日]キリン:豪ビールの「ライオンネイサン」を完全子会社化  キリンホールディングスは27日、約46%を出資する豪ビールメーカー2位のライオンネイサン社(LN社)を完全子会社化することで合意したと発表した。未保有分の約54%を約2300億円で取得する。
キリンは豪乳業最大手「ナショナルフーズ」も07年末に完全子会社化している。LN社の完全子会社化で、両社を事業拡大の続くアジア・オセアニア地域の中核機能に位置づけ、調達や販売面での相乗効果を狙う。

ライオンネイサン
豪ビールメーカー大手で市場シェアはオーストラリアでシェア4割で2位、ニュージーランドで1位。2008年9月期の売上高は約1453億円、純利益は約188億円。従業員は約3000人。


キリンHDは、長期経営構想KV2015で「アジア・オセアニアのリーディングカンパニー」を目指すことを目標として掲げている。


これまでも国内経済が低迷、少子化と高齢化が進む中にあって海外市場での事業拡大に動いていた。


ハズレ社会人-キリンHD


オーストラリアでは1998年にライオンネイソンに資本参加。2007年には豪州乳製品・飲料最大手ナショナルフーズを買収。


また2008年には豪州乳業2位デアリー・ファーマーズ買収で合意とオセアニア地域での事業基盤を強化していた。


今回の完全子会社化によりオセアニアにおける総合飲料グループ戦略の全貌が明らかになったと言えよう。


なぜなら総売上高が56億豪ドルを超えるオセアニアにおいては最大規模の総合飲料食品グループの誕生なのだから。


今回の買収は市場でも「飲料業界を先導する長期的な戦略を達成するための論理的な一段階」と評価の声が高い。


これはオセアニア地域は経済が良好で人口の増加も見込まれ、またビール市場を含めて過当競争がなく高い利益率も見込まれることが背景にある。


そして大型投資が一段落した今後、既に傘下に入っている乳児業および飲料事業とのグループシナジーを創出することが目的になる。


そして先行した感のあるオセアニア地域戦略であるが、アジア地域でも着々と足場を固めつつある。


現在フィリピンにおいてビール最大手サンミゲルビールを持ち分法適用会社とする取引を進めている最中だ。


参考:キリンHD、比ビール最大手サンミゲルビールに最大49%出資へ


今後「おいしさを笑顔に」がどこまで広めることができるのか、また「食と健康」のよろこびをどこまで広めることができるのかグループ経営の手腕が問われる。


にほんブログ村 経済ブログ


政治・経済を考えるハズレ社会人のオツカレ本棚


    キリンビール      キリンの流儀     ビール最終戦争