オツカレです。


売り方の慎重姿勢が急反発に繋がったのだろうか。

[28日 東京 CNN]日経平均、急反発 一時7000円割れも終値は459円高  東京株式市場は25日、日経平均株価が5営業日ぶりに急反発し、前日終値比459円2銭(6.41%)高の7621円92銭で取引を終た。 午前の取り引きでは一時、6994円90銭まで下落し、1982年以来、26年ぶりに7000円台を割り込んだが、午後になって上昇に転じた。 TOPIX(東証株価指数)も反発し、前日の終値に比べ37.57ポイント高い784.03だった。

この結果は為替相場が対ドル、対ユーロともにやや円安方向に振れたためとかアジア主要株価も一部プラスに転じたためという理由によるものだと論じている。しかし中川財務・金融相がアナウンスした時間帯から言っても以下の理由が大きいと考えられる。


[28日 読売]空売り規制、前倒しで実施…投機的売買に厳正対処  中川財務・金融相は28日の閣議後の記者会見で、前日発表した新たな株式の空売り規制について、28日から前倒しで実施したと発表した。投機的な売買で株価の下落に拍車をかける空売りに対して、厳正に対処する姿勢を示す。政府が27日に発表した新たな空売り規制は、借り株を確保せずに売り注文を出すことを禁じており、欧米も同様の規制を実施している。当初は11月初旬に始める予定だったが、株価の下落に歯止めがかからないため、麻生首相が前倒しを指示した。
中川氏は会見で、「日本では(規制が欧米に比べ)数日間遅れている。この数日が日本の株式市場にとって非常に大事だと判断した」と説明した。政令を改正して閣議決定する必要があり、その間は証券取引所が証券会社に空売りの自粛を求めるよう、金融庁が要請する。東京証券取引所は28日午後、証券会社に対し、借り株を確保しないまま空売り注文を顧客から受けないよう要請したと発表した。

ネーキッド・ショート・セリング


取引の裏づけとなる株式を確保せず行う空売り。通常空売りは借り株をする場合貸し手と契約を締結した後で行う。しかし、ネイキッド・ショート・セリングは裏づけの株式が必要ないため、1株に対して複数のトレーダーが借り株をすることが可能となる。この結果、大量の空売りが可能となり価格操縦には格好の手段として用いられる場合もあった。今年7月に米証券取引委員会(SEC)が米政府系金融機関(GSE)の株価急落時に、空売り規制としてGSEを含む主要金融機関株のネイキッドショートセリングを時限的に禁止する措置を行っている。


今回ネーキッド・ショート・セリング禁止を前倒しで行ったことは市場にとってサプライズというより生唾もので受け取られたであろう。もうすでに空売り規制においては以下の措置がとられている。


・直前の市場価格以下での空売り禁止
・売り付けの際、空売りであることの明示義務


また今月14日以降には、証券取引所が全銘柄合計と業種別の空売り状況を日次でも公表を行っている。


しかし中川財務・金融担当相が会見で発言したネーキッド・ショート・セリング禁止の前倒し実施は市場では空売りに消極的な流れとして効果を発揮したのだろう。さらに法令違反があった場合には過去にさかのぼって厳正に対処するとの追加コメントも強い決意持ってとらえられたに違いない。


そして付随的にであるが7カ国財務相・中央銀行総裁会議(G7)が27日、円相場の変動に対して過度との懸念を表明する緊急声明を発表も為替相場においてそれなりに役割を果たした。


重要な月末まで残された3日間。


予定されているスケジュールであるが、まず今晩からの米FOMCでの0.5%利下げ。こちらは織り込み済みといっても良い。


次に29日に決算が予定されているGMだがこちらはクライスラーとの合併に進展があるかどうかに注目が集まっている。


そして30日に日本では追加安定化策がまとまる。


まず一の矢は確実に的を射抜いた。本当に中川財務・金融相の会見は素晴らしかった。しかし区切りの月末金曜日まで何とか7900円はキープしたい。次なる二の矢に期待がかかる。


オツカレでした。


オツカレ本棚
   金融ビジネス 2008年 11月号    なぜ、アメリカ経済は崩壊に向かうのか    反米経済