オツカレです。


世界中から賞賛を浴びても不思議ではない絶好のタイミングだ。


[ボストン 1日 ロイター]米GEが150億ドル増資へ、バフェット氏30億ドル出資 米ゼネラル・エレクトリック(GE)は1日、120億ドルの公募増資と、米著名投資家ウォーレン・バフェット氏率いるバークシャー・ハザウェイに対する優先株発行による30億ドルの第三者割り当て増資を実施すると発表した。GEは2日に市場が開く前に発行条件を決定する見通し。

GE(ゼネラル・エレクトリック)
世界最大のコングロマリット(複合企業)としてダウ平均株価の構成銘柄で算出開始以来唯一残存している企業である。世界で最も尊敬される企業であり20世紀最高の経営者と称されたジャック・ウェルチもCEOを務めた会社だ。


現在GEの時価総額は約2350億ドル。金融部門GEキャピタルの業績悪化懸念を背景に株価は年初から約34%も下落。GEの金融部門はサブプライムローン問題で経営環境が急速に悪化していた。


さらにGE金融部門が発行した債券の保証料の意味を持つ、クレジット・デフォルト・スワップ (CDS)が危険な水準に達していたのだ。 だから直近の危機的状況にあった金融機関と同様に早急に資金調達を行う必要があった。


しかもCP(コマーシャルペーパー)市場(短期金融市場で信用度の高い大企業が資金到達を目的として発行する無担保の約束手形)においても投資家の資金引き上げの動きが見られ大企業といえども調達するのが難しくなっていた。


この状況下での120億ドル公募増資+30億ドル第三者割り当て。まさにGEの大英断と言えよう。


バフェットは ゴールドマン・サックスに出資 に続き、酷似した内容で配当利回り10%の優先株30億ドル分を引き受ける。また今後5年間、GE普通株式を1株22.55ドルで30億ドル追加購入できる権利も獲得している。


これについてバフェットの発言も実に大胆不敵だ。「GEは米国産業のシンボル的存在だ。世界規模の強いブランドと事業を持っている。私はGEが今後も成功を収めていくと確信している。」とのこと。


またその上で1日CNBCテレビで、公的資金7000億ドルを投入する経済安定化法案はウォール街を救済するためではなく米国経済の救済に必要だと強調した。


アメリカ経済、いや世界経済を救うメシアの如き振る舞いだ。


これらバフェットの一連の行動が金融不安払拭へのファンファーレとなるかどうかこの数週間が山場となろう。


オツカレでした。


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