こくばん塾 生田英数会 塾長のブログ

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 記憶について

 

 問題がとけないとき「自分が単語や文法を『覚えていない』からだ」と考えることは勉強をはじめたばかりの生徒にはよくあることです。まだ山に登る一歩も踏み出していないとき、300語の長文は「300語のわからない、知らない単語の山積み」にしか見えないでしょう。するとこのような生徒は、知らないこと、解けないことのまえに立って困惑しながら、いっぽうで「単語の意味がわかれば、わかりさえすればたちどころに問題がとけるようになる」と素朴に考えてしまいます。

 つまり山に登り始めていない子供、勉強にまだひとつも取りかかっていない生徒ほど単語を、文法の規則を「覚えよう」とし、さらに「覚えてさえいれば解ける」という幻想にしがみつくことになります。「俺、ターゲットやっぱがんばります」と宣言したり、塾の休み時間に「ネクストステージ」をせっせと広げている生徒をよく見かけます。でもそのわりに単語力も文法力も身についていません。

 

 興味深い話を読んだことがあります。羽生名人は膨大な数の棋譜を覚えている。でもその超頭のいい天才棋士でも「将棋の分からない人が指したでたらめな譜」は覚えられないそうです。

 

 単語や文法を覚えられない生徒は、かれらにとってそれらが「でたらめな将棋」状態だからです。理解をスキップして「覚える」ことなど出来るはずがありません。昨今、私立はもちろんのこと公立の高校までが高校一年の初めに単語集を渡して毎週テストなどということをやっています。「単語テスト」やると「受験対策に熱心に取り組んでいる」ことになるらしい。でもそれは「勉強とは、道筋のみえていないものをやみくもに詰め込むこと」というメッセージを毎週生徒の頭に吹き込んでいるに等しいのです。それは羽生名人でもできないことなのに。

 

 高い山に登ろうと思ったらもちろん登山靴が必要です。靴がなければ登れない。でも登山靴を買ったからといって、そのまま山に登れるわけではない。一歩、一歩苦しい山を登っていくのは自分の足。さらに、登山靴なら全く山をしらなくてもスポーツ用品店で「前もって」購入することも一応できますが、単語力となると「読み出す前にあらかじめ用意できる」ものではないのです。経験し腑に落ちていないものを「覚える」ことなどできないのですから。

 

 ですから「ターゲット」のテストができなくても当然。やる気が出なくても当然です。そのような閑があったら、ひとつの英文を精読することです。大意把握とかリーディングストラテジーとかが提唱されるものですから、

細かいところを気にしない「雰囲気読み」がすっかり蔓延しています。何も長文でなくていい。たった一つの文法四択問題でも勉強すべき所はあります。

 

 たとえば

 

      Don’t go far away from the shore in such a small boat.

It could be dangerous.   (センター試験出題)

 

 の答え合わせだけで満足しないで、どうして、現在のことをいっているのに「 could 」なのか考えてください。それがひとつ心からわかれば英文のあらゆるところに隠れ潜む「仮定法」が見えてきて、英語が深く読めるようになるはずです。

 

 「could」なんて君たちにとってなんら「知らない単語」ではないでしょう。でも「could」にこそ単語と文法の美味しい部分が隠れているのです。

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