本日は 真面目なお話を・・・
ここ10年位、両親がお盆の墓参り時に必ず言う。
「我が家は、お前で絶えるんだから、墓守がいなくなる。この墓もどうにかしないとな」
そうなんです。
私には子がおりませんし、兄の子供は女の子なので嫁いでしまったら、名前を継ぐ人はいません。
両親は、面倒な事は自分たちが生きているうちに片付けよう。という思いが年々強くなっていたようです。
今年の盆も墓参りし、とても念入りに父が墓掃除していた。
父が車を手放したので、この遠い墓地はタクシーでこなければならず、いよいよしんどい。
半月ほど前。
「永代供養してくれるとこ、見学してきたんだけど、そこに決めてきたわ。」と決定事項として報告を受けた。
屋内庭園に墓碑を立て中に納骨するという、永代供養の納骨堂です。
ご先祖様数人と、今後は両親と私と兄が入る納骨堂。
年功序列で行くと、最後、私が入り5年ほどは管理してくれて、その後は集合墓地に移され供養してもらうってことらしい。
今のトレンドなのか、墓石のように前面に「○○家之墓」等と名前を刻んでいる家庭は少なく、愛・絆・命等と一文字漢字が多かったというのです。端っこに小さく作刻んでいるのかもしれませんが・・・
納骨堂側が見せてくれた、墓碑に刻む文字のサンプルが、そんなだったらしいです。
「墓碑に何て刻む?」と両親が話しているので「名前入れなきゃ、誰んちの納骨堂だかわからないんじゃないのー((笑)うちは、ばばーん!!と○○家と入れようよ!!」と、言ってみたさ。
さて、納骨堂を決めたら次に、今の代々の墓を撤去し、その区画を市に返さないとならない。
ただ取り壊して更地にすればいいのではなく、墓から骨を出してお経をあげ「魂抜き」という儀式を行うと言っていた。
いつもの親父の感じだと「お前が最後に入るんだから、立ち会え」と言い出すと思っていたので今週末は親と一緒に儀式参加か・・・と思っていたのです。
が、昨日「“魂抜き”無事終わりました。」と昼休み、母からLINEが入っていた。。。
※宗教儀式にまったく疎い、そして全くこだわりない私は、抜いた魂がその場にとどまってくれてればいいけれど、ふわぁ~っとどっか行っちゃうんじゃないのwwwと笑ってたんだけど「坊さんに憑いてんじゃないww 魂入れの時は坊さんと一緒に新居にくるでしょ」と、まったくこの家族は・・・って会話です('ω')
そして「魂入れ」と「納骨」は、一家揃って行うってことで、調整中。
にしても、墓じまいしようかな。と言ってから2週間で、墓撤去、永代供養契約と、よほど早く終わらせてホッとしたかったんだな。
そして、墓碑の文字これにしたよ。とデザインを見せられた。
○○家 永遠に
真ん中に大きく、我が家の名前。
なんか、涙出た。
「永遠」 よく聞く言葉です。が、現実として我が家は永遠じゃない、途絶えるのがわかっているのに「永遠」と刻む親の心境って、どんなだったのかな。って。
親父さんは古いタイプの人です。きっと、子々孫々と命が繋がっていくのが当たり前と思っていたと思う。
そして、子供や孫が我が家の名前・墓を継いでいってくれるものと思っていたと思う。
なんか、ごめんね、お父さん。
でも最後ちゃんと皆のお骨見守ってから私も入るからさ、、許して(^^;)
先祖代々の墓の横の大きな木。
8月、墓参りの時の青々とした緑の木しか見たことが無かったですが、先日の「魂抜き」の時は真っ赤で綺麗だったと母が写真をとりました。