小4の姪っ子がたまに遊びに来くるのですが、持参したDSや私の機器で一日遊んでおります。(何しにきてんだか・・・)
することなくなると「なんかない?」と部屋に来るので、小学生でも読めそうなマンガを選んであげたのが「悪魔の花嫁」でした。
「どぉ?面白い?」と声を掛けると「ん~・・・なんか意味わかんない」というのです。どんな風に意味がわからないのかも説明できないようだ。

悪魔の花嫁を知らない方の為に・・・
デイモスは人間達の見栄や欲望等の業の深さに付け込む。
「願いが叶うなら、悪魔に魂を売ってもかまわない!」と言う人間に手助けする振りをしては、破滅へと導くのだ。
いつも二番手のバレリーナがプリマになりたいが為に、ライバルを死に追いやり自分がトップに立つが、死んだバレリーナの幻に怯え、自らも自殺してしまう。とか、貧乏を馬鹿にされていた女の子が、自分は実は大金持ちの○○家の娘であると大嘘をつく。
それを信じない同級生達は、じゃー家に遊びに行く!と言い、引くに引けなくなった女の子は仕方なく、○○家に行くのだが、そこにデイモスがあらわれ「お嬢様、お帰りなさいませ」と彼女達を家に招き入れる。
この家の娘であることを証明するには、秘密の部屋に入り外から鍵を掛ける。
家のものなら知っている脱出の方法があるので、出てこられたら証明できると提案し、女の子は追い詰められ仕方なく秘密の部屋に入るのだが・・・・
と、結構身につまされたり、ありそうな怖い話でヘビーな内容なのだ。
時代も、現代だけでなく江戸時代や古代世界だったり舞台が変わるので、姪っ子は混乱していたのかもしれないが・・・
「人をうらやんだり、嫉妬したり、人を陥れたりする人間の悪い心に、悪魔が取り付くんだよ。でも、その人間は結果的に不幸になるって事を言いたいんじゃないかな?」と話して聞かせると「そーゆー事なのか」とちょっと納得してくれた。(うちの姪っ子が読解力ないだけか?)
私だって小学生頃に読んでたけど、ちゃんと意味わかってたぞ。
「なんか、このマンガ昔っぽい」と一刀両断され、ぐうの音も出なかった(悔)
数日後、一緒に本屋さんにいったらなんと悪魔の花嫁愛蔵版みたいなのが出ていたのを姪が発見し「これこの前読んだやつだ。へー今のマンガだったの?」と言った。
姪が買って読んでいる月刊誌は「ちゃお」だ。ちょっと、読ませてもらったけど・・・・
全てのマンガが同じ絵で見分けつかん!そして、どれもこれも学園ラブストーリー。(全部しっかり読んでないけどそんな感じだった)
昔は良かった発言すると反発くらいそうだが、昔の漫画家さんって、それぞれとても個性のある絵だったし、話もバラエティに富んでいた。
その時活躍していた漫画家さんは、今も第一線で大御所となっている人がとても多い。
好きだ嫌いだ、くっついた別れたと、恋愛至上主義的なマンガしか読み物が無いってのも可哀想な話だな。
マンガ家はもっと画力をつけて欲しいし(ヘタクソすぎ)、出版側は子供の頭の中が「おしゃれと恋愛で色ボケ」になっちゃうようなもんばかり提供しないでほしいもんだ。
(勿論、良い作品もあるとは思いますが、たまたま読んだ一冊にそんな感想を抱いてしまったのでお許しを)
本当は姪っ子に読ませたい傑作漫画がたくさんあるのだが、まだ時期尚早のようだ。中学生になったらベルバラを読ませるぞ!