つづきでーす。

その1)人間ドック→クリニック受診
その2)超音波検査
その3)大学病院外来受診
その4)入院初日
その5)入院二日目
その6)入院三日目
その7)入院四日目
その8)入院五日目~七日目
その9)入院八日目(手術前)
その10)入院八日目(手術後)


■入院九日目(土曜日)


あの激しい痛みはどこへやら。

痛みがなくなった訳ではないけれど
焼けるような、って感じはなく
すっかり峠を越えました。

一晩でこんなにも落ちつくとは。

手術の翌日は
発熱するとのことで、
この日は一日、発熱と
(お腹を切った)痛みとで
ぼーってしていました。

普段、毎朝、回診があるのですが、
今日は術後ということもあって、
まず、研修医のすぐ上の先生
(序列でいうと常勤医の一番下)
がきて、浴衣の前を開け、
腹帯を開け、
患部を見やすいように準備します。

そして、回診(肝胆膵チームの
出勤している先生全員)を待ちます。

おや?
まだ尿のカテーテルを
抜いた記憶はない。

ということは、
私はまだパンツを
はいていないのではないだろうか。

やむをえないとはいえ、
この状態でしばらく待つって
どうなんだろう・・・。
浴衣をはだけるのは、
せめて回診の先生が
到着してからではダメなんだろうか・・。

浴衣がどれくらい開いていたかは
わかりませんが、回診終了。

その後、執刀医の先生の回診もあり、
酸素マスクは外れました。
「まだ、マスクしてたの?」
って感じでしたが、
誰かが外す指示をしない限り
ついているんでしょうね。
(その間、余計に喉がカラカラになる)

次に、手術後に問題がないか
レントゲンで確認。

ベッド上で無理くり
レントゲンを取ったのですが、
車椅子でレントゲン室へ
連れていかれました。

車椅子に移動するも、
点滴、お腹から血のバッグ、
尿のバッグと
いろいろぶら下げているので、
動くとなにかが引っ張れてしまいます。

ヘルパーさんがレントゲン室まで
車椅子を押してくれるのですが、
わりとスピードが速く、
浴衣の裾が風で開きそうです。

たぶん、私、まだパンツ履いてない。

そんな浴衣姿で外来ロビーを横切り、
レントゲン室へ。

その後、病室へ戻り、
(レントゲンで術後に異常が
ないことがわかったのでしょう)
尿のカテーテルが抜かれ、
無事にパンツを履かせてもらえました。

やっぱり、パンツ履いてなかったのね。

ノーパンで外来を横切って
レントゲン室に行ったのね。


その日は、痛みどめを点滴しながら、
でも眠くなってしまうので、
その前にトイレに行かねばならず。

トイレまでがもう大変。

傷口は小さいから、
と侮っていましたが、
筋肉は、深いところまで
狭い幅ながらも断裂しているわけです。

なので、お腹に力が入らないので、
ベッドから起き上がることができません。

咳ができずに
誤嚥するリスクがある
ってことに深く納得。

うがいのガラガラ~ペッ、の
ペッができないくらいですから。

なるべく腹筋を使わないように
電動でベッドの上半身を起こしてから、
向きをかえて、ベッドから降ります。

点滴のスタンドを杖がわりに、
トイレまでヨロヨロと・・・。

腰がひけて
おばあさんみたいにしか歩けません。

氷枕をしてもらって、
この日は、水を飲むのがOKになり、
夜はジュースとスープも出ました。


つづくニコちゃん