原罪とは人が生まれつき持っている業(サガ)
アダムとイブが神により楽園から追放された日から
男は土を耕し労働し女は出産と言う苦行を強いられた
清らな百合の蕾の日々
3歳から11歳で終わる
告白も懺悔も出来ずに辛い毎日
私が3歳の時、父の転勤先米国ボストンから
世界銀行横浜支店に帰職しました
おぼろげながら覚えているのは
横浜の小高い海の見える家のドアを開けて
室内に入ると女中がいました
今は女中とは言ってはいけないんでしたね
お手伝いさん、家政婦さんetc.
このお話の中では女中でいいでしょうか
女中は住み込みです
昭和の中頃
女中さんて中流サラリーマン家庭にもいましたよ
女中部屋がある家でした
船便で送った引っ越し道具何もかも
女中のナカさんが準備して置いてくれたんですね
母は、米国のハイソサエティな生まれだったので
メイドと言ってましたね
今はハイソ→セレブになります
厨房にはコックと下働きの女中見習い?
若い女の人が二人美代と瑞枝です
厨房の人は通いです
母は家事は何もしません
女中はよく働きいつも部屋は綺麗
洗濯物は夕方にはたたんでチェストの中に入ってます
夕食は、金曜日だからお魚にしてちょうだいって
コックの木村に言うだけ
私は、翌年4歳になると
聖ルチア女子大付属の幼稚園に行きました
朝は付設のバンビーナ教会で讃美歌と聖書のお話です
私はハーフ(当時はアイノコ)でしたが
虐められた記憶はありません
同じハーフでも虐められていた子はいました
その子の親は父親が外国人で母親が日本人でした
どうしてなのかなぁって
その時はよく分からなかったんですが
今は勿論、分かります
敵国の男と結婚した女は嫌がられましたから
コレ、世界中の男たち共有のなんかそういう感情?
日本人の場合
大和撫子が外人に蹂躙されたみたいな
女は男の戦利品と言う歴史的な事実と屈辱
そんな考え方ってイヤですよね
男性は小さい時から嫌いだったけど
同じハーフのウェストン・ジョージとは仲良しでした
彼は、多分虐められていました
二重国籍を持つジョージ
西丈二と言うのが彼の日本名
金髪で青い目の綺麗なアメリカ人のお父様の
トーマス・ウェストン氏は日本で西梅子と知り合い結婚
妊娠し安定期に入ると米国に帰国してジョージを産みました
お互いの家でホームパーリーやチャータイムをします
(パーティ) (ティー)
お母様の方は日本の平民だったので
うちに来ると少し気後れした様でしたが
教養がある方で英語も流暢に話されます
母は日本語は不自由だったので、助かりました
ウェストン夫人
(西梅子)父親は軍属で戦死
母はずっとジョージのお母様ミセス・w・梅子の事を尊敬していました
母のメアリー九室戸は蛮国の極東日本に来るのが嫌だったんです
言葉も習慣も知らず父に連れて来られたんですから
反対にミセス・w・梅子がジョージ君が虐められていた事等について
幼稚園や小学校の悩みを親身になって助けていました
ミセス・w・梅子は次第に明るくなっていきました
お茶室から母とミセス・w・梅子の笑い声がよく聞こえました
聖ルチア幼稚園は男女共学でしたが
小学校は女子のみなのでジョージ君は
横浜パウロ学院大学付属小学校に変わりました
数年後、ジョージ君のお父様トーマス・ウェストン氏が
世界銀行ボストン支店に帰国転勤したので
それからは会っていません、懐かしさはあるけど
初恋とかそんなのでもありませんね
唯の仲間、家族の友達の子で仲良く遊びました
多分、私はLGBTその他の人類
誰も愛する事?恋することができない
其れなのに本性や身体が女だったんです
清らかな日々は
あの日から無くなってしまい
本当にショックと言うか悍ましい嫌悪感
自慰と言う物があるという事を知るまで
否、知ってからは尚の事
何故なら私はカトリック教徒でしたから
【墨呂空】