男着物.com 橘川です。
こんばんわ
今日も暑い一日でした。
以前は、どんな時でも訪問活動をして夏でも車を運転して
走り回ってましたが、ホームページの開設以来、最近は机に
はりついて撮った写真の編集などで忙しい毎日になりました。
さて今日は羽織の裏地をご紹介します。
男の着物の正装は、羽織姿になります。
羽織は洋服で言うとジャケットに相当します。
一番違うのは、色もスタイルもそうですが
このように裏地に柄が入ることです。
古来、裏勝りと言って、裏地の美学がここにあります。
これは、お召しの羽織に額裏と言う裏地を入れて仕立したものです。
とても綺麗ですね。
渋い利休色の羽織に茶の地色の裏がマッチしています。
茶と利休色(グリン系)は相性がいいので配色がもっとも
美しくなる組み合わせです。
この柄は「山水文様」と言います。
山と川が描かれ水車もありますね。
日本のどこかにある故郷の風景です。
柄色の数だけ型紙を使って染めてます。
のどかでいいですね~
夏には、こんな田舎で川遊びをして夕涼みなんて
あこがれますね
母親の実家は、神奈川県の愛川町なので
近くにこれに近い風景がちゃんとあるんです。
男の羽織は裏地で競って差別化します。
これが隠れたおしゃれです。
もし、知り合いの男性で着物姿を見たら
羽織の裏地を見せてもらって下さい
きっと、そこにはその人なりの美しさが
隠されています。
「裏地はどんな柄ですか?」って聞けば
この人、ちょっとわかってくれるなって
きっと共感されるでしょう。
互いに
ここに日本を発見するからです。
男着物.com
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