( * ̄▽ ̄)v- これが昭和~平成のオカルトブームの頃に全国に名を轟かせたつちのこの姿。小学生の時に同級生も見たと言ってましたね。ビール瓶ほどのサイズかと思ってたけど、大きなものは体長80cmほどもあったそう。まばたきをする(蛇にまぶたは無い)とかいびきをかくとか、普通の蛇とは違う特徴があると言われました。頭は三角で、これは田舎ではマムシのような毒蛇を意味するものでした。



 地域によって呼び名は様々で、公用語?みたいに定着してたのが「槌の子」。↓こういう農具を連想させる姿だからですね。以前 NHKのダークサイド・ミステリーでは大山祇神の妻の野槌神(すべての野の神)との関連が語られてました。


 つちのこ特有の動き方。蛇は全身が筋肉なので瞬発力があり、私も真夏に川にダイブするのを見た事があります。しかし尺取虫のような姿勢は取らず、助走なしでジャンプできるにせよこのモーションはあり得ない。輪っかになって坂を転がるなぞ「誰が見たんや?」ですね。石川県金沢市には巨大な槌がインディ・ジョーンズのでかい玉みたいに転がってくる妖怪がいたそうですが、加賀百万石ぱねぇ。この図のいちばん下、倒立してパタンパタンと前進するって蛇の体の仕組みの意味が無いんじゃ(涙)  ヤマビルならできると思うから、大きなヒルとの誤認もあるかなぁ?


 地元の方の目撃談。最長15分観察できた方の談話がパネルになってます。美濃白川から東白川村、加子母にかけては今井さんや安江さん、田口さんという姓が多い。林業やお茶畑で蛇を見慣れてる方でも「これは何や?」だったのですね。


 つちのこフィギュアと共に当時の状況を語る今井さん。本物ならこんなに近づけないすね。マムシは飛びかかってくるので近寄れない。青大将やヤマカガシはおとなしく、虐めなければ向かって来ないと言われますね。


 茶畑が好きと言うか多いので目撃が相次いだよう。ちょうど今ごろの時期の目撃が多いすね。茶畑の手入れや摘みどきによく目撃されてました。


 けっこう広範囲で目撃されてますね。この県道62号沿いが多いけど見た事ないわ? やはり地元民でなければ機会は無いのかー。県内では郡上市・美濃市・山県市・揖斐川町がピックアップされてますが、ここの「情報ノート」には各務原アルプスの猿啄城展望台と恵那市の笠置山での目撃情報が書かれてました。瑞浪市の竜吟峡でも過去に目撃例があり、やはり岐阜県はアツいかも?


↓なぜ捕まえられないのだろう? の答えは既知の蛇との誤認かもしれない。あと東南アジア原産のアオジタトカゲは有力候補で、脚が目立たないから茂みにいればまんまつちのこ。しかし日本では越冬できない種だそうです。


( * ̄▽ ̄)v- このへんの書籍は今は古本屋さんで高値がつくかも。ブームになる前から地道に探しておられた方々がいて、それはやはりロマンだったからですね。


 釣りキチ三平の矢口高雄氏は三平くんと魚紳さんに幻の怪魚・タキタロウを探索させてるし、マタギを描いた作品では沼のネッシーみたいな怪物も出してます。描き込みの緻密さと野生動物の躍動感がすごい漫画家さんですが、つちのこ(バチヘビ)も取り上げてますね。下の週刊誌はプレイボーイで、こんな東スポみたいな記事もあったのかー。捜索会に来たんだ(笑)


 あらやだこの号持ってない。今は千円超えてて世知辛い学研ムーまでありました。特集のラインナップが渋いわぁ。


 ツチノコを激写!とあり兵庫県の用水路で撮られた何かの写真が載ってましたが・・・・・突然変異の魚? 蛇には見えないなぁ。


 こちらは江戸時代に刊行された日本初の絵入り百科辞典。「野槌蛇」という項目があり、つちのこがかなり古くから知られていたのが分かります。


 こちらも江戸時代の寛政年間に尾張藩士が書いた「郡村徇行記」の美濃国パート。東濃には尾張藩の管轄のところが多く、大代官が地域ごとの風土などを書き残したんすね。そこにも野槌蛇の記述があります。昔から時々目撃されていたみたい。近代では戦時中に松代の軍の研究施設で飼われていた謎の蛇の写真がありますが、トラウマ間違い無しのインパクトです。凄く平べったくて波打つように移動したといい、骨格標本は戦災で失われましたがつくづく惜しい。ヒキガエルに似た神経毒を持つ蛇で、何かの突然変異だと思われていたそうです。


( ; ̄▽ ̄)v- やだーこんなのまである! 未確認飛行物体生物の異種格闘技トーナメント戦にグレイ(宇宙人)はアリですか? つちのこは踏まれたら終わりのような気がします・・・・・・・・・


 展示資料も時々リニューアルされていて、何年かに1度は訪れねばと再確認。そして資料館の目玉はこの「つちのこ体験ゾーン」。体験ですよお客さん! 残念ながら「SNSでの拡散はお控えください」との注意書きがあり、撮れるのはここまでです。


↓これは2階に上がる階段の脇にある看板。体験ゾーンにはこんなリアルなつちのこロボが複数いて、動くのでちょっとおののきます。森の中での遭遇を演出していて、久しぶりに堪能しました(笑)


 つちのこ館の裏の白川。この日は増水してて下りられなかったけど、以前ここで岩の下に細くて長い尻尾?を見つけ、近づいたらスッと岩陰に引っ込みました。魚ではなく、直線的にスッと引っ込んだ。蛇なら水中でもくねるけどそうでなく、何だろう?と不思議でした。


 探してみたら2016年の6月の記事に写真を載せてあり、お暇な方はご覧あれ。今見直すとサンショウウオだったかもですが、場所が場所だけに「まさかこれは!?」と思いましたね。