浅瀬の脇の砂利浜から遡る。釜ヶ滝は川と林道がカーブした先にあり、100mくらい戻ってからのスタートでした。



 途中でいったん左岸に渡り、ヒルを恐れながら草むらを歩いてまた川へ。深くても足首までの所をバシャバシャしてると滝が見えてきた。うーんやっぱり道の上から見るよりワクワクするわぁ。


 ここでまた右岸に渡って滝に近づく。検索画像で「イイ岩の形だなぁ」と思って来ましたが、実際に見ても見惚れました。まさに「釜ヶ滝」ですよね? 丸みのあるどっしりした岩壁に囲まれた上段にはフラットな滝つぼがあり、そこから幅広くまっすぐ落ちる下段も端正。下段には深めの淵があり、透明度の高い暗緑色が美しかったです。


 少し引いて撮ると絵になります。林道脇なので来やすいし、浅瀬を遡るのも雰囲気のよい場所でわたくしホクホク。この淵なら夏は潜れそうですね。


( * ̄▽ ̄)v- 動画も録ってみる。またひとつ良い滝に出会えました。嬉しいなぁ。

        

 光量は今ひとつだったけど澄んだ水なのがよく分かる。日射しが強くなるともっとグラデーションが綺麗でしょうね。


 それでも浅いところに光の波紋ができていて、岩がえぐれて洞穴のようになったところに反射してゆらゆら揺れてました。これも好きな眺めで見飽きません。


  浅瀬では砂利のひとつひとつを光が縁取るのが綺麗。まだ朝の9時台だったから水はとても冷たくて、気持ちいいなぁ、来てよかったなぁと感慨しきり。この季節が来たなぁと。


 滝から流れ出した水は岩底とそこに溜まった砂利を撫でるように下流に向かい、私もそれと共に引き返し。帰りは川の中だけ歩きました。


( * ̄▽ ̄)v- 振り返って釜ヶ滝を見納め。ここはまた来ると思います。


 滝から上流は荒々しい岩底が目立つけど、こちらは足に優しい砂利と砂底。滝の前だとここまでが岩底ですが、砂利や砂に覆われてるだけでまだ続いてるかもしれません。


 砂利には真っ白い石灰石が混じっていて、これは神崎川との共通点。石灰岩が崩れて川流れになったもので、こんな白い砂利が多いので水の青みが際立つんですね。主成分は炭酸カルシウムで太古のサンゴやプランクトンの殻が化石化したものですが、同じ成り立ちのチャートは深海で出来たもので、石灰岩は浅い海底で出来るんだそう。チャートと違って水に溶けやすいので川の下流では見られず、母岩のある上流域にあるのだそう。真っ白なものは濡らすと光沢がまろやかで、ところどころに半透明な部分があって綺麗です。


 炭酸カルシウムが多いと真っ白、他の成分が多いと灰色や茶褐色が混じるよう。茶褐色が混じるかけらを見て、滝の上の岩壁の異なる色合いはこれだと思いました。うちの方は川砂利はチャートが大半なので、石灰岩が多い地域の砂利はとても新鮮です。


 足首ほどの深さで白波が立つところも気持ちいい。深くてこのくらい波があると入れませんが、これはよい水の散策路。平らな石には少し苔があるので滑らないよう避けて下ります。


 電流関係の橋がありますが、ここを渡っても滝までの道がない感じで、ヒルを恐れて行きませんでした。ここから左手に踏み跡があったので川から上がって林道に帰還。いい足の冷水浴でした。


 川からの散策をされてる方が多く、足に優しい流れなのと左右の原生林ぽさが良いですね。神崎川にはキャンプ場もありメジャーですが、こちらは穴場かも。


 魚は見なかったけどここは禁漁区らしく、キャンプやBBQもダメじゃないかな? だから汚れないんでしょうね。道から見下ろしても白い砂利がちらほら見えました。神崎川はこれがもっと多いです。たぶん昔栄えた鉱山が同じところで、どちらの川にも石灰岩のかけらが流出してるんでしょうね。神崎地区では今もセメントの原料の石灰石を採掘してます。いつかこちらから神崎川まで回ってみたいすね。