最終水場を過ぎると木の根ゾーン。まだ鬱蒼とした林の中ですが、沢ゾーンとは少し植生が変わり、足元はうねる木の根が中心になります。ここはまだ入り口ですが、登るにつれて木の根が板状になりつまづきやすくなります。



(*  ̄▽ ̄)v- ここには薮椿やキブシの木もあり。もう少し登ると明るくなりますが、そろそろ木洩れ日も増えて視界が明るくなるところ。キブシの葉の新緑が周りを照らすようです。


 ここなら花を近くで撮れる。葉には細かい繊毛があるのですね。淡いライトグリーンが混じった黄色い花はとても小さくて可愛いです。


 うねる木の根は土が浅いからで、丈高い杉を支えるために地表に広く伸ばしてるよう。板根になってるところは10cmくらいの屏風状で、下りる時によくつまづきます。疲れて足が上がってないんだなと実感しますね。


 木の根ゾーンを登りきると登山道分岐。しばしほぼ平坦な道に出ますが、ここが初級コースとの合流点です。もっと上にも合流点はあり、初級コースでこちらに来る人はそんなにいないかも。ここからだと岩場を回避できないので初級の意味が無いような。


 ほぼ平坦な道だと心身が幸せ(笑)  杉以外の木の葉が日射しをいっぱいに照り返して眩しいくらい。だんだん明るいところに向かって行きます。


突き当たりに登山道出合。中級コースはこの三叉路を右に進み、直進だと川辺町下麻生の大牧谷登山口。左手は下の駐車場からのショートカットコースだと思います。前は道だと思ってなかったけど、昨年にそちらから登って来た人と出くわしたので「来られるんだ?」と思いました。そちらは道が狭くて険しそう。


 大牧谷登山口は林道歩きが長いのと、車を停める場所が整備されてない感じなので子供の頃に1度行ったきり。川辺町在住の納古山レジェンドの市田さんは「下りてきたらパンクしてた事があるから大牧谷からは来ない」と話してましたね。今はもう大丈夫だと思うけど、昔は林道に「登り口まであと800m」って看板が2ヶ所ありました。忘れもしないわどういうこったい。


 ここがたぶん3合目。本物かと見紛う造花の花輪があり、ハイカーの忘れ物もよく置いてあります。気持ち的にはここからやっと山に取り付く感じで、ここからが本番です。


 また植生が変わり広葉樹がメインに。ここから嘘のように視界が明るくなり、気持ちも晴れやかになる。けどけっこうな急登です(涙)


 ここは細かいつづら折れで、今の時期はコブシの花びらがたくさん落ちている。木はとても丈高いので咲いてる花はあまり見えませんが、落ちてる花びらは触れると冷たく湿ってます。木の幹もひんやりしてて気持ちいいっすね。


 つづら折れを越えると石の多い急斜面。その辺りからミツバツツジの群生があり、爽やかな新緑がさらに華やか。盛りは過ぎたけどまだ馬酔木の白い花もありました。


( * ̄▽ ̄)v- 葉は後に出るミツバツツジが光ってる。日射しを反射しやすい花で、晴天は撮るのにちと苦労。紫がかったピンク色が綺麗です。


 見上げると鈴なりの馬酔木の花もあり。鼻を近づけると良い香りがします。神経毒があるので口には入れませんキリッ!!


 爽やかだけど登るのはしんどい(涙)  晴天なら座る場所には事欠かないので休みながらゆっくり登りました。


 座ってふと横を見ると山の赤珊瑚。ソヨゴかな、ウメモドキかな?  小さな壺みたいな馬酔木の花もたくさん落ちてました。


 道の脇の斜面にはソメイヨシノ。たぶん自生木で、最近は山にたくさん咲くようになりました。自生は難しいと聞いたけど、長い年月をかけて育った気がします。いつか山全体に増えるかなぁ?


 さらに登っていくとヒカゲツツジが現れます。納古山では4合目くらいから群生してて、川辺町の八坂山や鬼飛山よりちょっと高いところまで登らないと見られません。よかった間に合った。斜面にいっぱい咲き下ろしてました。