渡敏宏のデジカメ写真教室 -9ページ目

もっと近寄って撮影してみよう

●もっと近寄って撮影してみよう。



小物やアクセサリー、花や虫など
もっとアップで大きく撮影したいと思っても
カメラを近づけてシャッターボタンを押してみるとピントが合わない……。


そんな経験ありませんか?




ほとんどのコンパクトデジカメには
『マクロ機能』があり、
近い距離でのピント合わせが可能です。




通常のままの撮影だと
ピントの合う範囲はだいたい60cm~遠くまで。



『マクロ機能』を使うと
だいたい8cm前後~80cm位までの間でピント合わせが可能です。



※各カメラによって、これらの数値は多少違いがあります。
なかには2cm位の距離でも撮影出来るカメラもあります。




逆に『マクロ機能』は遠くにピントを合わせる事が出来ません。
近距離撮影専用なのを覚えておいて下さい。





渡敏宏のデジカメ写真教室・音羽亭-042
では10円玉ほどの大きさの花を撮影してみます。




渡敏宏のデジカメ写真教室・音羽亭-043
通常のままですと最も近寄ってピントが合うのはこれ位。
ちっと物足りませんね。




渡敏宏のデジカメ写真教室・音羽亭-044
これ以上近寄るとピントが合いません。



そこで『マクロ機能』を使います。
『マクロ機能』はほとんどのデジカメが
チューリップのマークです。




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チューリップのマークを押してみます。



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液晶画面の赤丸部分にチューリップのマークが表示されました。
これでマクロモードになりましたので
接写が可能です。



ではピントが合う一杯まで近寄ってみます。


渡敏宏のデジカメ写真教室・音羽亭-048
ここまで近寄ってアップで撮影できました。




思いっきり近寄って撮影する時は『マクロ機能』を使う。
これを覚えておくと撮影に幅が広がりますよ。



ペタしてね

私の愛用しているコンパクトフラッシュはコレです。

日食を撮影するには?

デコレーション・ビーズを綺麗に撮るには

ペンネーム:もりしーさんからです。



> ■ご相談内容
> いつも大変興味深く拝読させていただいております。
>
> 素人の初心者ですが、Webショップを運営しております。
> 商品の撮影をしておりますが、どうしても上手く取ることが
> 出来ない商品があり、困っております。
>
> プラスチックにデコレーションのビーズが付いているのですが、
> そのキラキラ感が出ず、汚い感じに写ってしまいます。
>
> どうしたら、キラキラした感じに撮れるのでしょうか?
> 困り果てております。どうかご教示お願い致します。
>
> ※写真中、蝶ネクタイや文字板の数字等に
> 付いている丸いものがビーズです。


渡敏宏のデジカメ写真教室・音羽亭-030


ご投稿ありがとうございました。

なるほど「デコレーションのビーズのキラキラ感」を表現したいんですね。




WEBショップで使用される場合、
今回投稿して頂いた商品ですと

商品の大きさに対して、ビーズがとても小さな物ですよね。



こういった場合
全てを1枚の写真で見せようとする事にも
若干のムリがあるかと思います。




ですので、全体像を1枚。

ビーズ部分のアップの写真を1枚。


といった感じで使用してみてはいかがでしょう?





コンパクトデジカメで内蔵フラッシュONで撮影されてますね。



コンパクトデジカメの内蔵フラッシュは
当たり前ですが本体に固定されており、
その光の方向を変える事は出来ません。




俗に内蔵フラッシュで正面から発光する事を
『ポン炊き』と言います。




レンズの向いている方向へ真っ直ぐ光り
そして被写体を照らしすのですが、


被写体が反射する物の場合、
光がダイレクトにレンズへと返ってきます。


そして、その部分は真っ白になってしまうんですね。






ガラス面に向かって内蔵フラッシュONで撮影してみると
よくわかります。





まず知っておいて頂きたいのは


内蔵フラッシュ「ポン炊き」では
被写体(特に小物)の立体感はとても乏しくなるという事。



そして、クッキリと不自然が出てしまう事です。


これは内蔵フラッシュがレンズより横に付いている場合が多いために起ります。



最近ちょくちょく

「アクセサリーや小物を綺麗に撮影するには?」

といった質問を他の方からも受けます。



女性の方は案外身近な小物やアクセサリーを被写体にされているようですね。





今回のアドバイスはそういった方々へも向けてみました。







では、実際に綺麗に撮るには?


今回は手軽に行える方法を2つお教えします。




★フラッシュを使わないで、自然光で撮る★


フラッシュをOFFにして
窓際などで自然光をメインライトとして撮影してみましょう。




今回はこのような出窓で撮影してみました。


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外からの光が強すぎる場合はレースのカーテンなどで
和らげて下さい。


ポイントは逆光あるいは半逆光にする事。




では、まずフラッシュONの「ポン炊き」で撮影した写真をご覧下さい。


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続いてフラッシュOFFの
出窓からの自然光のみで撮影した写真です。



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いかがでしょう?




立体感・質感がまるで違いますよね。




少しずつカメラの位置をずらしたりして
光の角度を変えて、何枚も撮ってみて下さい。



きっとお気に入りのポジションが見つかると思います。






★蛍光灯スタンドを使う★


身近な物で被写体を照らすメインライトとして
使えそうな物のひとつが


「電気スタンド」

デスクスタンドとも言いますね。




今回はウチにあった15年前蛍光灯スタンドを使用してみました。

いたって普通の蛍光灯スタンドです。
(たしか2千円前後だったような)


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できれば、ライト部分が自由に動かせるように
首の部分がクネクネ動く物が使いやすいと思います。




被写体とライトの位置関係は次の写真の通りです。


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今回も逆光、あるいは半逆光になるようにします。




まずはフラッシュONの「ポン炊き」写真から


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続いて蛍光灯スタンドのみの光で撮影した写真。


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みちがえる程に違いますよね?





ちなみに出窓での写真、蛍光灯スタンドでの写真
両方ともコンパクトデジカメを使用して撮影しました。