ラジオディレクターというお仕事 | 個人起業専門!!オーディオ商材・ポッドキャストお助けマン!!

ラジオディレクターというお仕事

「仕事はなあに?」

「ラジオディレクター」

「へえ。ラジオディレクターって何するの?」


こういう会話はよくあります。

一般的には、ラジオはしゃべっている人が全てで、
しゃべっている人が番組の内容を決め、曲を決め、
自分の責任でしゃべっていると思われているようです。

だから、ラジオ番組で、しゃべっている人以外の存在が
なかなか想像できないんですね。

というわけで、ラジオディレクターという人が
何をしているのかちょっと書いてみます。



番組のコンセプトを決める

その番組が、どんなことをやる番組なのかを決めます。
大きなくくりは、プロデューサーが決めますが、
その枠の中で、何をするのかを決めるのは、番組ディレクターです。

例えば、洋楽ポップスの番組をやれ、とプロデューサーから言われます。
ここで、じゃあ、80年代ポップスの番組をやろうとか、
あえて、ヨーロッパのポップスをやろうとか
それをどんな人に、どんな情報と一緒にやるのか、
ということを決めます。

番組の具体的内容を決める

実際に、1時間の番組なら、その中にどんな情報(音楽なども含む)をどれだけ入れれば
番組として成立するのかを考え、その情報量を決めます。

どこに行けば、その情報が得られるかを探します

放送作家などのスタッフがいる場合は、どういう情報が必要なのかを指示して
探させますが、いない場合も多く、その場合は、自分で探します。

情報を時系列に並べてパッケージします

得られた情報を順番につじつまが合うように、ある一定の意味を持たせて
番組のオープニングからエンディングに向けて並べて、かつ時間内に収めます。



基本的に、録音でも生放送でもこういった作業をしているわけですが、
要するに、番組を作る上での現場監督
つまり、番組を構成する全ての物を把握して、自分の責任のもとに
作業を進行させる、というのが役目です。

ですから、しゃべり手に、何を話すのか、どうやって話すのかを指示するのも
ディレクターですし、
ディレクターの責任に置いて、しゃべらせているわけで、
彼らがしゃべったことの責任はディレクターにあるわけです。


よく、「話し方教室」とか言って元アナウンサーとか、売れないナレーターが
仕事をしてますが、よく考えると、
「何をどう話すか」を彼らに教えているのは「ディレクター」なんですよね。

話し方教室はラジオディレクターに頼んだ方が良いんじゃないでしょうか??

これも、こういう番組が出来るまでの構造を知らない素人をだます商売な気がしてしまいます。

いや、本当に優秀なベテランのしゃべり手はこちらが何も言わなくても
完璧にやってくれますから、おなじスキルを共有していると言えるでしょう。


とにかく、裏方であるディレクターという仕事は、一般には理解し難いでしょう。
しかし、番組を作る上での全てに精通し、俯瞰で物を考えなければならない
なかなか大変ですが、面白い仕事なのです。