今の緊急事態宣言は、ウイルスの撲滅には至らず、事態の先延ばしであると理解しています。
死者数は減って、医療崩壊を免れることはできるかもしれませんが、自粛状態はこれからもずっと続きます。
コロナ禍が本当に収まるには、治療薬ができるのを待つしかありません。望ましい将来は
1.既にある薬が偶然コロナに効く
2.新しい薬が開発される
3.薬はできないが人類の大半がコロナにかかって免疫が付く
の順となります。
まず1は強いです。なぜなら2と違い、数年間の開発期間を経ずに今すぐ投与できるからです。
使い込まれている薬なら副作用がないことも最初から期待できます。
2はそういうわけで、今年中に投入されるのが無理なのできついですが、次点の未来です。
1も2も無理だと、3の状態に持ち込むまで自粛をし続けることになります。
自粛すらできない人が大半を占めると、人類滅亡となります。
で、コロナに効くっぽい薬が出てきています。アビガンとレムデシビルです。
アビガンは富士フイルム富山化学が作ったインフルエンザの薬で、日本人的には一見これに頑張って欲しいように見えますが、実は奇形児が生まれるリスクが(動物実験において)あるということで、妊娠している可能性のある人には投与できないことになっています。
レムデシビルは、エボラ出血熱ように作られた薬で、MERSとSARSにも効いたというもの。ただこちらは、世界では使用例があるものの、なにせ日本と関係ない薬だったので、現在日本では使用を承認されておらず、使えるのは早くても年内と言われています。世界のコロナを抑えるのには役立ちます。
ということで、世界の安定にはレムデシビル、日本で我々が活動するうえでは妊婦さん以外はアビガン、に期待がかかります。
既にコロナの人に使用されていて、実際効いてるっぽいので、まあ未来はそう暗くもない感じがします。
そう考えると、まあ自粛もする気が起きますね。
さてその前提に立って中学受験についてですが、果たして子供にはどのタイミングでリスクを取らせて良いものでしょうか。
もちろん家から一歩も出なければコロナにはかからないわけですが、それは「交通事故が怖いから家から出ない」「隕石に当たるのが怖いから家から出ない」という例のやつと同じです。
今はコロナの蔓延を防ぐために外出を避けていますが、いつかは出る日が来ます。
ではそれはいつなのか。
それは一部の人にとっては緊急事態宣言の解除、あるいは自粛の解除の時でしょう。
また残りの人は、薬ができて、コロナにかかるデメリットが減って来た時、であるように思います。
ただ現時点で、自分がそのどれであるかを認識している人は少なそうです。
未来それ自体は見えないですが、未来において「こうなったらこうする」という行動変化に舵を切るためのトリガーは、そろそろ設定しておいても良いように思います。