企業の流動性危機が次々と報じられています。今日のニューヨーク株式マーケットではシティバンクの株価が売られて、身売り話まで出ています。本当半年前までは想像すらできない状況になっています。デトロイトの自動車会社の幹部はワシントンでコーポレートジェットについて叱られるし、ガソリンはガロン2ドルを切りましたし、大変化です。

私も起業直後で、この経済環境には不安が高まるのですが、「持てるものの不幸=持たないものの優位性」について考えています。巨額の金融資産も報酬もない、「持たない」人たちにとっては大きなチャンスがめぐってきます。おしなべて既存ビジネスの規模が大きい会社は軌道修正が必要になっており、将来についての布石を打つ余裕がなくなっています。これまで、入り込む余地がなかったマーケットでも「隙だらけ」になります。

今回の金融危機とマーケットの大調整の後には「焼け野原」がいたるところにできるのではないでしょうか。適当に陣地を確保して、工夫して商売を始めれば、伸びる余地あり、だと思っています。「持てるもの」たちと一緒に「形のない不安」におびえる必要はないのです。持たないものの優位性を生かして、明日への布石を打ちましょう!

大きなポジションをエンジョイしてきた人たちの泥沼は当面続きそうです。