お仕事の帰り道、自衛隊通りをわざわざ選んだ。

こぼれ桜の美しいことと言ったら…♡

ホントにステキだったー♡♡

河瀬直美監督作の『あん』を思い起こす。

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春ともなれば桜の咲き乱れる公園に面したどら焼き屋で、辛い過去を背負う千太郎（永瀬正敏さん）は雇われ店長を続け、日々どら焼きを焼いていた。

ある日この店を徳江（樹木希林さん）という手の不自由な老婆が訪れ、バイトに雇ってくれと千太郎に懇願する。

彼女をいい加減にあしらい帰らせた千太郎だったが、手渡された手作りのあんを舐めた彼はその味の佳さに驚く。

徳江は50年あんを愛情をこめて煮込み続けた女だったのだ。

店の常連である中学生ワカナ（内田伽羅さん）の薦めもあり、千太郎は徳江を雇うことにした。

徳江のあんを使ったどら焼きのうまさは評判になり、やがて大勢の客が店に詰めかけるようになる。

だが、店のオーナー（浅田美代子さん）は徳江がかつてハンセン病であったとの噂を聞きつけ、千太郎に解雇しろと詰め寄る。

そしてその噂が広まったためか客足はピタリと途絶え、それを察した徳江は店を辞めた。

素材を愛した尊敬すべき料理人、徳江を追い込んだ自分に憤り、酒に溺れる千太郎。

ワカナは彼を誘い、ハンセン病感染者を隔離する施設に向かう。

そこにいた徳江は、淡々と自分も自由に生きたかった、との思いを語るのだった。

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ラストはねー、徳江の遺品を佳子（市原悦子さん）から譲り受けた千太郎が、花見客で賑わう公園端でどら焼きの屋台を出して、声を出すの。

その直前のシークエンスは涙なしでは見られなくて…( ノД`)

春がくる度に、桜が見事と感じる度に、ハンセン病についての思いを新たにする。

映画以前には戻れない。

それだけ影響の強い映画。