りひとside


難関クラスに戻った俺は、分厚いメガネの危なげな男子に呼び止められた


「い、池﨑くん。難関クラスの課題テストを受けたんでしょ。何点だったの?」


「あ、えーと。英語、数学、国語しか受けてないけど?285点だったかな」


「ボクが第一名です。290点でした」


「スゴいね、めちゃくちゃ難しかったよね、

あれ、中国語?」


「是的、ウフフ」


口元を手で隠して、笑いながら席に戻った.


「ああ、留学生の許ね。難関クラスのトップで

超天才だけど体育が苦手なんだわ、」

後藤は自慢気に話した。


へー、まぁ完璧じゃないとこが好印象だよね、


「結構、留学生がいるの?」


「ウチの高校は多いよ、いちよグローバルを目指してるみたいだし」


「じゃあ、俺の前の金髪の人も留学生?」


金髪の男子はまだ寝ている…


「いや、日本人。アイツはさ…いいヤツなんだけど性格が…、難しいっていうか…

まぁ、そろそろ、起こすか…、次は体育だし」


「髙塚!起きろ」


…髙塚?


「最後の手段だな、

起きろ!ひろむ!髙塚大夢!」



ひ、ひろむちゃん??













「ど、どこの大学を目指してますか?」


「まだ、決めてないけど」