🐨コアラです。



 かかりつけ医のクリニックの『ストーマ外来』は予約制ですが、当日予約も可能ですし基本数日以内には受診が可能です。
 地方都市での『ストーマ外来』の体制、近県でも『看護外来』として確立しているのは大学病院のみの状況、殆どの場合消化器病棟の看護師が担当しており、その病院で人工肛門膀胱造設手術を受けた患者に限定されています。
 慢性的な看護師不足、手術病院での『ストーマ外来』の受診の予約も日にちが掛かるし他の病院での受診も事実上不可能な状態です。

 『ストーマ外来』を受診出来ない場合には自分自身で判断し、主治医に相談するしかありません。
 主治医の診察』は外来診察日に予約をすれば医学的に受診出来るし処方箋も発行してもらえます。

 『ストーマ外来』は本当に必要なのか?
① ストーマサイズの計測。
『ストーマ外来』ではオイレンブルヒ知覚計を使って計測しますが、ホビーノギスで充分です。100円程度で売っています。
 手術後数ヶ月でストーマサイズは変わります。
ストーマの排出口までの高さを計測するのはストーマ合併症の『ストーマ脱出』の確認の為、6㎝以下なら大丈夫。
② ストーマ周囲の創傷ケア。
 パウチ交換の際に
「いつもと違うな〜」
と思ったらまずスマホで写真を撮る事。痒み止めの塗り薬はパウチを外した時しか塗れません。事前に主治医の診察の際に処方箋を貰っておき常備しておく事です。『ストーマ外来』の看護師には処方箋は出せません。

 ストーマの異常に関しても『ストーマ外来』ではなく『主治医の診察』が必要です。考えられる疾患は、『ストーマ粘膜の浮腫』『壊死』『脱落』『ストーマ粘膜皮膚離開』『ストーマ静脈瘤』『偽上皮腫性』・・・。ただしほとんどの場合の治療方法は『再手術』となるようです。
 『ストーマ旁ヘルニア』や『ストーマ脱出』の場合には再手術の可能性は低く仮に再手術しても再発も高いのだとか。
 (『ストーマ旁ヘルニア』や『ストーマ脱出』に関しては次回に書きます)
 『出血』に関しては、交換時の多少の出血は気にする事はないと思います。ですが、パウチに血が溜まるようでしたら『下血』と同じく内部疾患の可能性があります。

 今はスマホにカメラが付いている時代。ストーマやストーマ周囲に異常を感じれば撮影して主治医の診察を。
 その時にはパウチ交換の用意を忘れずに。
 『ストーマ外来』が受け難い場合の対策です。