今は昔、前世紀、それも世紀末を迎える20~10年くらい前の話。
日本のいろいろなメーカーがパーソナルコンピュータを販売していた頃があった。
NEC、富士通、日立、シャープ、ナショナルなど。クリーンコンピュータ、として起動後にOS?を読み込むものもあったが、ほとんどは電源を入れるとBASICが起動した。それぞれソフトの互換性もなく、独自路線。
そのうち、共通化しようということでMSXという規格が生まれたように記憶しているが、たぶんゲームマシンとしてのニーズが高かったのでは?そちらには興味がなかったので細かいことはウィキペディアさんにでも尋ねてほしい。
さて、パーソナルユース向けには概ね8ビットマシンで、CPUは主にZ80か互換のものが使われていた。
私も友人に唆され、マシンがなかったこともあり書籍や雑誌を参考に机上でプログラミングをしていた。そうなると、外部インターフェースとかの制御にも興味が湧いてきた。
そうなるとBASICでの制御は限界が。
マシン語といわれるものと、CPUやメモリの制御へとの書籍に手を出してしまうことに(今考えてみれば、当時はそういうマニアックな書籍が一般書店に並んでいたのは驚きではある)。
そのときにアドレス空間やらCPUの動作、などなど。その後、ハッキング関係の技術(どうしてそんなことができるのか?という純粋な疑問ですよ、念のため)などの書籍も読んだりした。興味本位で、生涯使いそうもない無駄と思われる知識ではあったが。
で、現在、大学三年生の後期。弊学では6学期と称する。
個人的には電子回路とか、アンテナとか、そっちをもっとしっかりやりたいな、でもそのあたりは5学期でほとんど修了した感じやし、仕事でもやっているコンピュータのソフトウェア関係が続くならもうおなかいっぱい、モチベ続かないかも、と思っていた。
しかし、ここに来て必修のコンピュータ内部の授業や昼のセキュリティの授業と出会った。過去に無駄だと思っていた生半可なZ80やハッキングの知識が意外にもここにきて活用できている。導入部程度しか身には付いていないだろうけれど、これまでの知識を補完する形で頭に入ってくる。予備知識がない状態から学んでいたら相当苦労し、つまんねーな、退学するかな、とかいう方向に舵を切った可能性はゼロではないだろう。
更に、当時の本は捨てずに取ってある。当時「さらっと流して読んだ」ものを、今なら「ああ、そういうことだったの!」と腑に落ちるかもしれない。
私の履修の仕方の加減ではあると思うが、昼と夜の授業が絶妙に補完関係にあるのも有り難い。興味の無い人には相変わらずツラい学期かもしれないが、個人的にはこれまでで一番興味深いカリキュラムの学期である。この大学に入ってよかったと、今まで以上に感じている。
なお、昔のPC(SHARP X-1 turbo Z)も捨てられず存在するが、起動するのか?モニタのインターフェースが心配である。