学生同士のトラブルがあったとする。

結論から言えば「学生課に連絡」することをおすすめする。

 

当事者間で普通に話し合いができるなら、まずそれをすることはありだと思う。

しかし、物事を公平に見ることのできる人は極めて希なので当事者間ではこじれる可能性はかなりある。

 

 

3つ、本題には逸れたようなお話を。

 

■だまし絵

「ルビンの壺」や「若い娘と老婆」(それぞれ呼び方はいくつかあり)はだまし絵として有名である。

心理学関係の書籍だったかな?学生を2グループに分け娘と老婆の絵を見せ、片側のグループには「若い女性の絵」、もう片側のグループには「老婆」と教えたのち合流させて絵について議論させた話を読んだことがある。

いやまあ、絵の解釈について「若い娘だ」「老婆だ」とすごい言い争いになったそう。

少なくとも「相手は何を以てそのように言っているのか」をお互い理解しようという動きはなかったように記憶している。

 

■口コミサイト

あるお寺の口コミサイトの評価欄で「いきなり住職に怒鳴られた、最悪である」的なものがあった。しかし、それは山火事を懸念して「火気厳禁」と看板が出ているにも関わらずそのすぐ近くでタバコを吸っているのを見かけたので注意した、というのが事実だそう。

飲食店の口コミで、ちょっと気に入らないことがあれば適当なことを書く人、見かけたりしませんか?

自分が気に入らないものに対しては平気で主観だけの情報や明らかに誤った情報を流布する等、残念ながら学歴・性別・年齢に関わらず、不誠実な人間はいるものである。

■監査

会計監査やシステム監査という言葉は聞いたことがあるだろうか。第三者機関が会計なりシステムなりが適正であるかを行うものであり、それなりの証拠、証言などの根拠を集めて判断するものである。その根拠にも証拠能力の高低がある。


□まとめ

まず、最初の2つの例を見ても、自分の観点や考え、解釈が唯一無二であり、そのほかのものは認めない、自分の考えや行動が正しいんだ、という振る舞いをする人は存在することは分かるだろう。SNSとかYahooコメント、Yahoo知恵袋などでも価値観の押しつけをしているのもよく見かける。そこそこ親しくない限りは相手に敬意を払ったコメントはマナーではないだろうか。

また、事実の真偽や価値観の善し悪しを確認するには監査的な考えを用いてある程度は確認できるのではないかと考えられる。
 

なので、学生課に連絡することで

「それぞれの言い分や証拠を確認し、第三者目線で判断してくれる」

ということが期待できるので学生課に連絡して判断を仰ぐ方がいいだろう。

逆に、嘘を流布していたり証拠を捏造したりしている自覚があるなら学生課に連絡はできないだろう。通報内容が嘘であるとバレたら悪質と判断され処分が重くなるから。

 

 

そもそも高校たら成人として扱われる。成人が虚言で人を貶めようとしたり、悪口を言ったりって、人として恥ずかしいことであるが、それを平気で行う人は残念ながら存在する。そんなガキみたいなものは相手にせずに済めばいいのだが、もらい事故みたいに突っかかられることはある。

道徳教育の問題なのか、核家族化かつ夫婦共働きが進みすぎて子供の心の教育が不十分なのか、インターネット上でかなり自由に発言ができるようになってきておかしな考えにかぶれる人が増えてきたせいなのか、世の中でフェイクニュースがまかり通りようになってきて問題ないと解釈しているのか、その辺の事情はよく分からない。

なお、大人の世界であったり、学生とはいえ度が過ぎているのであれば調停や裁判沙汰と司法関係が入って来ることはあるが、そこまでの事は学生間ではそうないと思われる。

自分に非が無いとか、非があってもここまでの報復を受けるのはおかしい、とか思うのならば「トラブルがあったら学生課に連絡」という姿勢をお勧めする。