椿姫を観て来ました。

マルグリットはオーレリ・デュポン、アルマンはエルヴェ・モローです。

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私の周りや読むブログはみんなシアラヴォラ&ガニオなので
そっちが売りかしら?

でも私はデュポンの優しくてエレガントな感じが良いかなぁ、と思って。

男性ダンサーにはあまり執着がないので
いつも女性キャストで選びます。

椿姫の全幕は観たことがあったように思っていたのですが
初めてだったかも。

オペラと異なりバレエでは劇中劇のマノンが
ストーリーの中核をなしていて面白い。

私はマノンが大好きな演目だし、
椿姫と設定が似てるなぁ、と思っていたので
その暗喩、わかるなぁって思いました。

この演目はバレエがどう、というより
物語として素晴らしくて
主役とその他大勢ということもなく
皆がそれぞれのキャラクターを全うしているし
舞台の演出もシンプルだけど的を得ている。

かといってバレエのテクニックはすごくて
先週のヌレエフ版ドンキ以上の体力のいる踊りでした。

でも、やっぱり物語として素晴らしかった~!

デュポン、素敵!

2幕はピアノだけだからエルヴェ・モローの激しい息遣いまで聞こえて来て
踊りの激しさもあるだろうけど
二人の激情が伝わってくるようでした。

ショパンの音楽もなんとも切ないよのぅ…

ピアノでバレエってガラではよくあるけど
なかなかいいものだと初めて思いました。

踊りの良し悪しに意識がいかずに
食い入るように観てたから
きっと踊りは完璧だったんじゃないかなぁ。

デュポンのポワントを双眼鏡で見てたら
指先が見えるように動いていたよ。

ドンキの時より出てくる男性はみんなイケメン。

華やかな社交の世界にピッタリで
男性ダンサーにあまり興味のない私もうっとりしました。

今や教師のミカエル・ドナールがアルマンの父として
マルグリットと踊るところなんかも
大人っぽくて素敵だったな。

もう老いているのでアクティブではないけど
それがまたキャラクターを現している。

しかし、ノイマイヤーはマクミランのマノンの後にこの椿姫を演出したのかな?

それともオペラのマノン・レスコーから持って来たのかな。

最後の沼地の場面なんかはマクミランのマノンそのものの雰囲気だったから
バレエを下敷きにしてると思うんだけど、
それってなかなか大胆だよね。

なんかそういうところも興味深い。

あとマルグリットの着ていた象徴的な青紫のドレス、
ああいうの着てみたい。

色も形もとっても好み。

発表会でああいう大人っぽいのを着せてもらいたいものよ。

ああ、それにしてもデュポンが素敵だった。

まさに椿姫を体現していたしとってもエレガント!

来シーズンがアデューなのでパリオペとして踊るのは最後になるみたい。
泣いていたそうよ。(私は汗かと思ってた)

他のキャストのアニエスもシアラヴォラももうアデューしてるから
パリオペも世代交代ですね。

今回のパリオペはなんとなく観たのですが
ドンキも椿姫も観て満足だったので結果オーライでした。

ドンキはバレエらしいテクニックを観るにはいいし
椿姫は舞台として観られる大人の演目で
演目の配置もよく出来ていたのね、と終わってから納得。

子供にはドンキでいいね!

3月はABTとパリオペと続いて頭の中は一流のバレエが学習されたと思いたいのですが
どうだろう…

夏までしばらく観る方はありません。

自分でやる方が控えてますが…南無~。

学習成果が出ますように…