1ヶ月前であれば、大きな利益に成っていたかも知れない。
桜が開花する少し前から続く気温が低い状態が続き、キャベツの成長が遅れて一月前には市場でのキャベツの品薄でキャベツが高値になった。

それがここに来て成長が遅れていたキャベツが仕上がり、市場にキャベツがあふれて価格が低下している。
家の畑でもキャベツが収穫出来るようになり、思わぬ豊作に成っている。

成長時間が長かった為に、仕上がったキャベツの出来は良い状態だが、市場にキャベツが有り余っているので安値にしか為らない。
たった一月で、同じキャベツであっても価格が数分の1にしか成らない。
工場で生産される商品であれば、あり得ない事だろう。
植物である作物は、その育つ環境に大きく左右されるものであり、如何に人工的に環境を整えたとしても仕上がるまでには数ヶ月の月日が必要だ。
原材料が揃えば、短時間で作れる工業製品と大きく違う。
しかし、
消費者にその違いが認識されて居るだろうか?
来月から品不足になり、価格の暴騰が予測されるからと言って、今から栽培を初めても間に合わない。
そればかりか収穫時期に成って、台風などの自然災害が発生すれば、市場での品薄となり価格の暴騰になる。
それは、予測出来ない事態だ。

つまり、
今食べ物に溢れる状態であっても、数ヶ月先の保証は無いのが現実だ。
そう考えた場合、今の生産量を維持出来る農業従事者がいれば問題無いと言えるだろうか?
異常気象により収穫量が半減するのであれば、今の2倍の従事者が居ても良いはずだ。
日本が経済的に強くて、海外から輸入出来れば問題も少ないが今は違う、増して、異常気象の影響は日本だけでなく世界的な影響が出ている。

農業人口の減少を問題視しなくて、大丈夫な状況だろうか?