待ちに待ったひっさびさのグランドミュージカル!!前回のMAは、1789後ということもあり、大興奮で観ました。まさかの吉原光夫氏の後に理生!これは楽しみでもあるが心配!どうなんだ?吉原氏完璧だったぞ?


ということで、とりあえず、前情報何もなしで観た率直な感想を綴ります。


梅芸大ホール1階26列25番

eプラス半館貸切、男性客多め



花總まり(マリーアントワネット)

久々に生で見たけど、やっぱり圧巻のプリンセス。この人何歳だったっけ?と思わせるような。ハプスブルクの女を演じさせたら日本で右に出る人はまぁいないよね。大袈裟でなく。決して超声量系というわけではないのだけど、声の艶と柔らかいかい聴き心地、変え難いなと思う。

マリーアントワネットに関しても、笹本マリーの聡明さに対して、生粋のお嬢様、悪意のない無邪気さ、世間知らずのプリンセス、いわゆるステレオタイプのマリーアントワネット。凄い。すさまじい。


ソニン(マルグリットアルノー)

前回より遥かに演技のクセがすげぇ笑

日に日に大竹しのぶ感が増してると思ってたけど、一緒に観てた旦那もそう思ったらしいからやっぱそうなんやわ笑笑

早口小声でもはっきりセリフが聞き取れるのは稀な役者だと思う。すごいスキル。

昆ちゃんマルグリットが少女的なのに対して、ソニンマルグリットは男性的、革命的。情如何より筋を通す。

3時間の間の感情の起伏がより一層激しくなっていた。


甲斐翔真(フェルセン伯爵)

どうしても前回の古川雄大・田代万里生と比較してしまう。

率直な感想は残念。

次期ロミオと思うとなんだかな〜。

フェルセン伯爵の立場はマリーを思うままに動かせるけどマリーを心から愛し、良き王妃として導き、王にも最上の敬意を払って、時には辛くあたろうともマリーのことを考えている大きな愛そのものだと思う。なのに、甲斐フェルセンはマリーに振り回されている実直な男という印象だった。

あと、声の艶がない(水分を感じない)。伸びがない。王子キャラとしてもう一歩だったな。できること全てを尽くしたけどそれでもマリーは死んでしまったという悲壮感も感じられなかった。


上原理生(オルレアン公)

相当な贔屓目に観てしまうけど、それでも正直、本当に申し訳ないけど、光夫ルレアンの方が良かったなぁ。

理由は2つ。

1.必死すぎる

生まれてこの方王位を狙って様々な謀略を練ってきたと思われるオルレアン公なのに、歌唱が激情的過ぎる。歌は間違いなく素晴らしいんだけど、オルレアンはそこまで必死ではないはず。なぜなら、革命が成功しようと失敗しようと自分には害が及ばないような方法をとっているから。

2.人間味がありすぎる

当時の貴族は人にあらず。市民に寄り添う素振りは見せているものの、オルレアンの狙いはあくまで王位。市民のことなど結局虫けらほどにも思ってないはず。その冷たさが感じられない。

あくまで市民は目的のため"利用する"だけという利用価値のあるもののような捉え方だと思う。


でも、その印象を持ったうえで、オルレアンはまぁ置いといて、あの衣装めちゃめちゃ似合ってたなぁ〜素敵すぎた。スカピンのロベスピエールも良かったけど、上をいったね。

国民議会のシーンで、ダントンが元ダントンにやんやいうてるのにニヤついたのは私だけではないはず!

あと、いつものことだけど、声に特徴ありすぎて合唱の時目立ってますよ。姿見えないのに、あ、後ろで理生歌ってるwってなる笑笑


川口竜也(エベール)

川口さんいろんな作品で見るけど、こんなに役によって声色変える俳優さん珍しい。凄いな〜。

でも、前回のサカケンさんと比べちゃうと、"エベール"という役としてはサカケンさんに軍配。エベールといえば下品な記事で有名。革命の思想!というよりはその波に乗ってる感じ。そんな小物感が川口さんにはなくて、実直ささえ感じてしまう。あんな威圧感、エベールにはないよ、多分。チャラついてる演技でサカケンさんの右に出る人はそうそういないと思う笑(←失礼)


総合的にみて、悪くないけど前回の方が良かった。ファンの贔屓目で見てこれだから一般的に見たらもっと残念かも。


理生ファンとしては、カーテンコールで理生とソニンちゃんがイチャついてるのがたまらなく愛おしかった笑あーー1789観たくなってきたな。

あと、ソロでもうちょっとロックにがなって歌って欲しかったなぁ〜配信コンサートで「野心こそすべて」歌ってて、ちょっとがなりながら歌ってたから本番にはペイロールの岡幸二郎氏みたいな歌い方になるかな?とか期待してたんだけど笑


ともかく、1日空けてもう一度観にいくので、今度は配信動画の理生氏の考察をしっかり聞いてから観ようと思います。