今回から、しばらくの間は、
「妊活体質に変わる栄養セラピー」から抜粋した文章をご紹介させていただきます📚
まず、「高たんぱく質で低糖質」な食事がいいよ。という内容です
卵巣や卵子の老化スピードを遅らせるためにも、糖化を防ぐ方法はないのでしょうか
糖を全く食べない食事は現実的ではないので、
私達が生きている以上、糖化はある程度避けられないものです
しかし、食生活を改善することで進み具合を遅らせることはできます
抗糖化のためには、終末糖化産物AGEの吸収を抑え、血糖値の急上昇を防いで、
高血糖の状態が長く続かないようにすることが大切です
つまり、糖化を予防する一番のポイントは「血糖値を急上昇させない」こと
具体的には、血糖を140㎎/㎗以上にあげないようにすることです。
(中略)
糖質制限の話との関連で、ここで少し糖尿病の話をさせてください。
糖尿病の治療において、とても興味深い論文があります。
福岡県久山町、そして山形県舟形町で行われた研究です。簡単に説明しましょう。
糖尿病の食事指導は、これまでずっと「低カロリー・高糖質食」とされていました。
一にも二にもカロリー制限で、糖質はむしろとるべきという指導だったのです。
ところが、この研究発表によると、食事指導をしたほうが、
食事指導をしなかった場合より糖尿病の有病率が上昇したことがかわりました。
低カロリー・高糖質食の糖尿病食が、かえって糖尿病の発症を加速させてしまったことになります。
これと同じことが、妊娠にも言えるのではないでしょうか。
つまり、よかれと思ってしている食事が、逆効果だったとしたら・・・
私が最初に紹介したように、健康に人一倍気をつかい、カロリーコントロールしているような女性ほど、
卵巣予備機能が低下しているという事実。
「こんなにがんばっているのに、なんで妊娠しないんだろう」と悩んでいる女性は多いかもしれません。
ようやくこの本で、その答えが出せるのではないかと思っています。
アメリカの産婦人科学会ACOGによると、1日のカロリー摂取量のうち、
たんぱく質に由来する熱量が25%以上🍳
糖質に由来する熱量が40%以下の食事をとっている女性では、
たんぱく質由来の熱量が25%未満で🍳
糖質由来の熱量が40%以上の食事をとっている女性と比べて、
体外受精における妊娠率が4倍に増加していました
つまり、高たんぱく質・低糖質な食事をすることが、妊娠率の上昇につながるということです。
ただ、ここで気をつけてほしいのは、やみくもに糖質制限をしないこと。
過度なカロリーコントロールは妊娠を遠ざけてしまいます。
糖質制限をはじめた人によく見られるのが、
糖質制限に夢中になりすぎて、摂取カロリーがどんどん減ってしまうことです。
低カロリーのままどんどんやせていくと、
ダイエットの目的ならまだしも、妊娠することは難しくなるでしょう。
糖質制限で栄養不足になってしまっては本末転倒です。
大切なのは、糖質のとりすぎを制限しながら、
たんぱく質や質のいい脂質をしっかりとることです。
糖質を減らすことだけ考えると、失敗してしまいます。
糖質を限りなく減らすことよりも、「血糖値を急激に上げない
食事をする」ことを意識する、これを忘れないようにしてください。
「妊娠体質に変わる栄養セラピー」より
糖質の多い食事って、美味しいし、手軽にとれるものが多いので、
日常生活の中では、欠かせないもののような気がします。
そして、ストレスが溜まっていたりすると食べたいと思ってしまうものではないでしょうか
だからこそ、血糖値を急激に上げない食事をするのも毎食は難しい気もします。
それに、このことがストレスになってしまってはいけません。
だから、私は、お米🍚やパン、麺類など
主食となるものの回数を減らす、もしくは、量を減らすなどとし、
おかずは今までのままの量を摂取するか少し増やす
などという方法から少しずつ挑戦してみるのもいいのかもしれない。と思います。
無理せず、ストレスにせず、楽しい食生活に変えられるといいのかなと思います。