入りにくい店2     (酒と肴) 押川 | 押川雲太朗の万事いいかげん

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漫画家 押川雲太朗のブログ。日々の何でもない事や、たまに仕事の告知など、書いていきます


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前回、どんな食べ物屋にでも飛び込む私が入りにくかった

「ぽん多」という店の話をしました。

 

ぽん多はとても良いお店なのですが、

中が見えず、何屋なのかが外見ではさっぱりわからなかったからです。

 

これとは別な意味で入りにくかった店の話をします。

 

この店は私の事務所の近くにあって、

中華料理屋であるということもわかっています。

 

作りからして、日本人が経営する中華料理屋です。

 

中もよく見える作りになっています。

 

「それで何で入らないんだ。」

ですよね。

 

ただ一つ、とても入りづらい理由があるのです。

 

それは、よく見える店内に

お客さんを確認したことが一度もないのです。

 

事務所の近くなので、何度も通ります。

 

最初はカウンターに一人客がいると思っていました。

 

ところがその人は、

カウンター横にあるテレビをいつも見ていて

食事をしていないのです。

 

間違いなくこの人は店主です。

 

いつ見ても店の中にはこの風景しかないのです。

 

客がいないということは、相当入りづらいです。

 

だって、食材はどうなっているのだろう、

と思うからです。

 

「腹でも下したらどうするんだ。」

などと考えるとどうしても尻込みしてしまいます。

 

しかし、もう一人の私が言います。

 

「そんなことは入ってみなければわからないじゃないか。

今までだってほとんどが予想通りだったけど、

意外に良い店だってあったじゃないか。

第一、近所に入ったことのない店があるなんて

おまえのプライドが許すのか。」

 

そんな葛藤を繰り返しながら毎日店を通り過ぎているうちに、

突然閉店してしまいました。

 

当然です。

 

客が来ないんだから。

 

結局私はその店に行けずじまい。

 

良かったのか、悪かったのか……。

 

ちょっとほっとしている私がいるのだけは事実です。

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